興讓館高等学校卒業証書授与式 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

興讓館高等学校卒業証書授与式

 実に、すがすがしい卒業証書授与式でした。
 唱歌斉唱では、卒業生が「仰げば尊し」を、在校生が「蛍の光」を斉唱する伝統的な卒業式です。
 元気な挨拶をはじめ礼儀礼節を重んじる文武両道の学校として甦った興讓館のこと、校歌斉唱も会場一杯にその声が響いていました。
 小谷彰吾校長の式辞の一部を紹介します。
 
 「学園祭をはじめ、新しい挑戦を続けてくれた有信会(生徒会)の活動とそれを支えた多くの仲間、野球部ベスト4と応援賞を受賞した野球応援団、高校駅伝での全国優勝とそれを支えた全校生徒、さらに町中の応援‥‥。
 その他、数え切れない君たちの足跡を振り返るとき、そこにはいつも、夢や目標に向かってひたむきに努力する姿があり、それを支え応援する仲間がいました。
 仲間の夢を自分の夢とし、仲間の苦しみを自分の苦しみとして一丸となったチームという大きな力が、感動の共有をもたらしてきたのです。
 だからこそ今、学舎を飛び立つ前に改めて崇高な志を立てて下さい。
 明治維新の偉業を成し遂げた若い志士たちが挙って学び奮起したとされる佐藤一斎の人生哲学『言志四録』が君たちの将来の人生へ示唆を与えてくれています。
 『立志は高明(こうめい)を要し、着力(ちゃくりょく)は切実を要し、工夫は精密を要し、期望(きぼう)は遠大を要す。』」
 “伝統の品格”にふさわしい格調の高い式辞です。
 私はこう申し上げました。
 「人生を生きていく上で大切なもの、いやなくてはならぬものが“自信と誇り”です。
 『チーム興讓館』 すばらしい言葉です。
 このチーム興讓館で、学び修得した自信と誇りが、これからの皆さんの人生で必ずや心の支えとなってくれるでしょう。」