金子みすゞの世界(その3)
「金子みすゞ、という美しい女性の童謡詩人がいました。
いまから半世紀も前のことです。
みすゞは日本の童謡の興隆期、大正から昭和にかけて、彗星のように現れ、若き童謡詩人たちのあこがれの星となりましたが、昭和五年、二十六歳の若さでこの世を去りました。
しかしいま、金子みすゞは日本の最も新しい童謡詩人として、全国の人々の心に驚くほどの力で甦っているのです。
それは、いのちのこと、こころのこと、生かされているということ、見えないけれどあるということ、違うことのすばらしさなど、現代の私たちに一番大切なことを、深い、やさしいまなざしで、歌ってくれているからでしょう。
金子みすゞの甦りは、みすゞの残した一編の作品によって行われました。
『日本童謡集』(与田準一編・岩波文庫)の中に、金子みすゞという名前と、『大漁』が一編載っていたのです。」(続く…)
いまから半世紀も前のことです。
みすゞは日本の童謡の興隆期、大正から昭和にかけて、彗星のように現れ、若き童謡詩人たちのあこがれの星となりましたが、昭和五年、二十六歳の若さでこの世を去りました。
しかしいま、金子みすゞは日本の最も新しい童謡詩人として、全国の人々の心に驚くほどの力で甦っているのです。
それは、いのちのこと、こころのこと、生かされているということ、見えないけれどあるということ、違うことのすばらしさなど、現代の私たちに一番大切なことを、深い、やさしいまなざしで、歌ってくれているからでしょう。
金子みすゞの甦りは、みすゞの残した一編の作品によって行われました。
『日本童謡集』(与田準一編・岩波文庫)の中に、金子みすゞという名前と、『大漁』が一編載っていたのです。」(続く…)