沖縄人は何故酒が強いのか? | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

沖縄人は何故酒が強いのか?

 沖縄は言わずと知れた泡盛の本場。
 那覇の夜、懇親会で盛り上がった話題は沖縄人の酒の強さです。
 その象徴ともいうべき酒の飲みを披露したのが、山田議会事務局長です。
 何でも、宮古島には「オトーリ」と呼ばれるスピーチ付きイッキ&まわし飲み会が
あるというのです。
 体験者語るの弁これあり。
 「オトーリ」が引き金となってアルコール中毒や事故が問題となり町議会で
禁止議決が提案され否決された由。
 そんな話を聞くと、俄然いつもの如く、沖縄人の酒の強さと「オトーリ」の由来を
知りたくなります。
 翌朝(昨日のこと)、那覇空港の書店で早速に探すと、ありました格好の本が。
 「沖縄ナンデモ調査隊」の手になる力作、「沖縄のナ・ン・ダ」(双葉文庫)です。
 ナイチャー(内地の人)から山のように寄せられた沖縄のフシギを解明すべく、
ウチナーンチュ(沖縄人)及び沖縄移住者で「沖縄ナンデモ調査隊」を結成し、
調査をまとめたのがこの本だというのです。
 何故沖縄人は酒に強いかについて。
 「沖縄の人々がなぜこれほどまでに酒に強いのかについては、沖縄人の起源に
根拠を求める学説が発表されている。
 酒に強いか弱いかは肝臓内のアセトアルデヒドを分解する酵素の有無によって決まり、
その酵素のある人はアルコールに強く、欠損している人は弱いとされる。
 この酵素、実は遺伝とも深く関係していて、縄文人はこの酵素を持つ人が多く、
弥生人は少ないことが明らかになっている。
 一般に沖縄人は日本人の基層集団といわれる原日本人、つまり縄文系といわれるのは
周知の通り。つまり沖縄人はその末裔だから酒が強いというのである。
 医学的見地からの研究によると、分解酵素が欠損している人の比率は内地では
全人口のおよそ50%にのぼるのに対し、沖縄県民はわずか22%、その中でも
宮古島は15%しかいないことがわかったのである。」
 なるほどうなづける学説です。
 もう一つは、飲酒による酔いと気圧には密接な関係があり、気圧が低くなればなるほど
酔いのまわるのが遅くなるという説です。
沖縄は暖かく大気圧は寒冷地に比較して気圧が低いのです。