興譲館高等学校教育研究大会(その4) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

興譲館高等学校教育研究大会(その4)

 何といっても、この教育研究大会のハイライトで圧巻は、櫻井よし子さんの
記念講演です。
 会場の体育館は、教育関係者、一般市民、興譲館の教職員、全校生徒等
千人を越す人達で一杯でした。
 「国内外で強い人脈と情報ネットワークを持ち、激動を続ける国際情勢・動向を分析、
その確かな洞察力、先見性に定評があるジャーナリスト」と紹介された櫻井さんは、
間近に拝見すると誠に気品のある女性です。
 何冊も著書を読んでいますが、その見識の深さにいつも教えられます。
 「教育が拓く未来」と題した記念講演を失礼を省みず一言でまとめてみます。
 「世界に誇り得る日本の歴史や先人に学び、今こそ、凛とした日本、凜とした日本人を
再生しなければならない。そのキーワードは教育である。」
 これほど感動した講演はありません。
 そして、「本校歴史上初めての教育研究大会」に、これほど相応しい講演もありません。

 「文武両道」の学校として蘇ってきた興譲館は、教育改革の身近な一つのお手本です。
 歴史を顧みれば、この地域の教育熱心な伝統は興譲館を中核にして築かれて
来たものです。
 いわば、地域教育のシンボルであり、地域にとって有形・無形の宝物(財産)です。
 残念ながら、私学助成の補助金は、経過措置も終わり、来年度(平成24年度)は、
3千万円近く減ります。
 教育内容とは裏腹に、経営は危機的な状況になります。
 「興譲館の灯」を決して消してはなりません。
 不肖私も理事の1人として、全力で支援してまいります。
 多くの皆様の物心両面の応援を私からも心からお願いします。