妬みと嫉み | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

妬みと嫉み

 政界は、妬(ねた)みと、嫉(そね)み、嫉妬の渦巻く世界だといわれます。
 「貧乏人は麦飯を食え」の名言(迷言?)で有名な池田勇人元首相は、
「政界はジェラシーの海だ」と言っていたようです。
 山崎拓さんも「政界は嫉妬と欲望の海だ」の言葉を残しています。
 「うらやむ」 「羨望する」には、自分もそうなりたいという気持がかなり素直に
働いているのに対し、「妬む」「嫉む」には相手の優れた点は認めながらも、
相手がしくじればよいと思う悪意が働いています。
 ですから、「妬む」「嫉む」は人間社会にはつきものの、劣等な感情だとされています。
 政治の世界で特に強調されるのは、政治は名誉、ポスト、お金をめぐる権力闘争の
側面があることや、政治家が個人稼業であることなどに起因するのでしょう。
 人間社会である以上、そうした感情を完全に捨てるのは困難です。
 しかしながら、出来得ることなら、劣等感情を超越したり克服したいと思うのも
人情であります。
 経験も含めて言えば、それは「他人(ひと)は他人、自分は自分」と割り切ることです。
 割り切ることができるようになると、冷静に対応していけます。