現場の声 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

現場の声

 今日は県立高等学校の卒業証書授与式です。
 先日矢掛高等学校の有岡達生校長を訪ね、2時間余り、話を聞きました。
 有岡校長は、矢掛高校は2年目ですが、その前は定時制の井原市立高等学校の
校長を務められていました。
 教育現場最前線で活躍されている先生の“現場の声”を聞きたいと思って
おじゃましました。
 沢山の示唆に富む意見を拝聴しました。
 矢掛町は、100名余りの矢掛中学校の成績上位者を中心に6割近くが町外へ
進学する現実があります。
 矢掛高校は残り4割を中心に、学区の井笠地域、倉敷市から進学してくる学生、
3クラスで構成しています。
 1年生から2年生への進研模試の偏差値(成績)の変化を見せて貰い驚きました。
 偏差値主に40~55までの生徒36人の内、実に32人が1年間で偏差値が
向上しているのです。
 珍しいことで、県内よりむしろ県外で注目され、何校も矢掛高校を視察に来たそうです。
 生徒との接し方、授業方法等、矢掛高校ならではの取り組みの成果です。
 有岡校長のすばらしいところは、こうした教育指導を他へも広めたいと
考えられていることです。
 先般も、日本数学会が大学生数学基本調査の結果を発表していました。
 今更驚くことでもありませんが、小学校6年生で習う「平均」のことが
4人に1人は理解できていないとのことです。
 教育再生のためには、“現場の声”をもっともっと真剣に聞き、
それを生かしていくことが必要だと思います。