中高年の世論(その1) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

中高年の世論(その1)

 「思い込み」は往々にしてあることです。
 松本正生埼玉大学教授の「『その都度支持』が
停滞を生む」と題した寄稿(朝日新聞)は、中高年の
世論への私の思い込みの間違いを修正してくれました。
 共同通信社トレンド調査によるとー。
 2005年の衆院選(郵政選挙)と2009年の
衆院選(政権交代選挙)で民主党に投票した比率の
変化を年代別にみると、
20代が14%→20%、30代が17%→30%に対し、
50代は22%→42%、60代は21%→45%と
伸び幅が大きいのです。
 また2009年の衆院選と民主党が敗北した
2010年の参院選の間では、
20代が2ポイントしか落ちていないのに対し、
50代は19ポイント、60代は17ポイントも
下落しています。
 また、鳩山内閣から菅内閣に代わった際の
内閣支持率は、
20代、30代の上昇が20~30ポイント台なのに、
50代では53ポイント、60代、70歳以上では
49ポイントも上がっているのです。
 菅内閣から野田内閣への交代時でも、中高年層の
上昇ぶりが際立っているといいます。
 この中高年層の政治意識の変動幅が若年層より
大きい現象を、どのように読み解けばよいので
しょうか?