「やくざ監督と呼ばれて」 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「やくざ監督と呼ばれて」

 横帯の宣伝文句は、「あの舌禍事件から2年。
信念の指導者が真相を語る。
“やくざ”スタイルだけど美術教師。
破天荒すぎる高校野球監督」
「やくざ監督と呼ばれて」は、さながらテレビの
熱血教師ドラマを地で行く、野々村直通島根・
開星高校野球部元監督の痛快一代記です。
 野々村元監督は、新任の広島県立府中東高校を
6年目にしてセンバツ出場を果たし、その後
開星高校で野球部を創設して6年目に約束道り
甲子園出場を果たし、以後春2回、夏7回
甲子園へと導いた名物監督です。
 2010年春、中国大会優勝でセンバツに自信
満々で出場、21世紀枠で出場した向陽高校に
番狂わせの敗北。
「21世紀枠に負けたことは、末代までの恥です」
の発言で、その言葉だけが一人歩きし、大変な
バッシングを受け監督を辞任した騒ぎは記憶に
残っています。
 「すべて事実に基づいて正直に、その時の心情を
吐露した」というその顛末を読むと、歪んだ現代の
日本の世相の典型的な一面を見る思いがします。
 それはそれとして、前書きにこう書かれています。
 「これからの人生を生き抜く若者たちに伝えたい
言葉がある。“逃げるな!”“ぶれるな!”
“群れるな!”である。」
 言葉に出すことはありませんが、実は私も
心秘かに“逃げない”“ぶれない”“群れない”を
信条にしています。
 「もっと親分肌になれ」と忠告してくれる人も
あります。群れることを潔しとしないところが
少し邪魔をしているのかもしれません‥‥。