[ショックな気持ちの行方 2]
[子どもの ショックな気持ちの行方 3]に続く、
[ショックな気持ちの行方 4 解離する心] です。
ふと、ノラの黒ネコと目が合う。
♯ショックの放置→失敗の許されない世界
例えば、
子どものあなたが受けた<ショック>は、
そのまま放置となって、処理されないままになってしまったら、
「ショックを受けた自分が悪い…。」
「ショックを受けてはいけない…。」
「そんな自分を、誰も、相手にはしてくれない…。」
と、子どものあなたは、思い込んでしまうかもしれません。
そして、日常の、ありとあらゆるところに存在する、
<未知>という世界が、子どもにとって、
恐怖と、失敗の許されない世界になっていってしまうでしょう。
さらに、恐ろしい、話になってきましたね。
でも、もしも、完璧にやりたい気持ちが強いあなたでしたら、
少し、心当たりがあるのではないでしょうか。
♯大人になった、今
ストレスとわかっていても、
どう対処したらいいか、
とにかく、やるしかない、
がんばるしかないと、乗り切った後で、
後から、ひどい肩こりや腰痛や頭痛や風邪などの
症状になってしまったなと感じることはありませんか?
なんとなく、自分のパターンとして
わかっているんだけれど、
わかっているんだけれど、同じ事を繰り返してしまう。
そんなことありませんか?
風邪や体調不良で、仕事を休んだり、
マッサージに通ったりして、
調整できるうちは、まだ、いいかもしれません。
でも、いつか、痛みが慢性的なものになって
もっと大きな身体疾患をひきおこすことも、あり得ます。
♯自分では気づけない、心の解離
<ショック>を受けることに恐怖があると、人は自分の感情を切り離してしまうことがあります。
①ショックな出来事を受けとめられない、ことが怖い。
②ショックを受けた自分を受け入れてくれる<存在・他者がいない>ことが耐えられない。
結果、③ショックを受けることが怖い、となってしまいます。
そして、それらのことから、心を守るために、
心を解離する術を身につけてしまうことがあります。
例えば、
1)日常的な場面で、
なんとなく、わからない、得意でない話題では、
急に、話しを変えてしまうとか。
急に黙り込んでしまうとか。
急に、話しを聞いていなかったりすることがある。
あるいは、行動や会話の、つじつまが合わないときがある。
記憶がすっぽ抜ける。
約束をすっかり忘れる。
なども、日常のなかに、解離が潜んでいる一例です。
2)あるいは、リスト・カットや、過食・嘔吐、アルコール、ギャンブルなどの依存症などに陥ることもあります。
一時的に、感情を麻痺させて、時には快楽に身を投じ、
心の痛みを感じないようにしてしまうのです。
3)また、傷つかない心や傷つかない存在であろうとし、
なんでも出来ると思う“万能感”に頼り、
過度なポジティブ・シンキングなど、
躁的な高揚感に浸ったり、
自身を捧げるような仕事の仕方、
ワーカー・ホリック
のようになる場合もあります。
♯「過剰適応」という防衛策
「過剰適応」も、そのような背景のなかで、身についていく防衛策の一つと考えられます。
失敗したくない。
ダメな自分は、受け入れてもらえない。
自分も、ダメな自分を、受け入れられない。
人に迷惑を、絶対にかけてはいけない。
など、予定調和に配慮した行動を選ぼうとするあまり、
自分の気持ちを押し殺してしまい、
周囲に合わせようとし過ぎてしまうことを
「過剰適応」と言います。
♯日常生活に潜む「解離」
先に述べた、1)日常生活のなかに潜む「解離」については
あまり、知られていないことかもしれません。
でも、あなたが、なんとなく変だな
もしかして、あてはまるかもしれない
と感じているようなことがあれば、
心に解離があるかもしれない
と<仮説>を持ってみてもいいかもしれません。
♯↓これが大切
♯ショックを分かち合える関係性
<未知>の世界に生きていくことは、大人になっても同じです。
勇気もいるし、怖い気持ちだってあると思いますし、
失敗だって、できるだけしたくないですよね。
でも……。
一度も失敗しない人生って、…あるんでしょうか…。
……ない。
……ですよね……?
…なので、<ショック>を受けるのは
実は、悲しいかな、<想定内>と思って欲しいのです。
<ショック>を受けることを最低限にしたい、あなたに、
<ショック>を受けないように、がんばりつつも、
<ショック>を受けることもあるだろうと思う、心を
つくっていくことを、おすすめしたいです。
<ショック>を受け止める、心のクッション。
<ショック>を分かち合える、関係性。
それによって、
<ショック>を分かち合うことに、慣れる。
分かち合ってもよいことを、知る。
そのような【関係性】を育むこと。
これが、とても大切です。
♯他者に映し出されることによって、気づく自己の存在
解決には、自分以外の他者、
他者との【関係性】、が必要で、
他者に映し出されることによって、
感じとれる自己の存在があるからです。
他者がいることで、知る、自己、がある。
これが、【関係性】といえることかもしれません。
つまり、他者がいないと、感じられない自己の存在があると言えるでしょう。
そのため、自分一人で行う、瞑想や自己カウンセリングは、
【解離】の解決には、残念ながら、
なかなか難しいと言われています。
なぜなら、
【関係性】を育み、その力を育てることが必須だからです。
【関係性】のなかで、ショックの傷が、癒えてこそ、心の力がついてくるからです。
そのため、【過剰適応】や【人に気づかれにくい日常的な解離】について、
【関係性】を育み、【過剰適応】【解離】を緩和・解放していくには、
知識と経験をもった、
心理臨床家・臨床心理士・心理カウンセラーなどの
専門の力を借りることを、おすすめします。
あなたの悩みどころや不具合に、積極的に
手を差し伸べて、【解離】した心を
つなぎあわせるような【心の橋づくり】を
意識して行えるような、専門家です。
♯安心、安全、失敗してもよい世界
そして、その【関係性】が、あなたの心のなかに、
パーソナリティとして根付いてゆくことは、
<ショック>を緩和し、
あなたの生きる世界が、
恐怖と、失敗の許されない世界にならないようにするために、
いわば、<安心、安全、失敗してもよい世界>になるために、
とても大切です。
すると、あなたの心は、大きくなって、
さらに深みを増し、かつ、繊細な気持ちに気づき、
柔軟に、対処していけるようになるでしょう。
(これが、心のミラーリング・メンタライゼーション機能です)
そして、さらなる智恵を知り、
思慮や慈愛を知りながら、豊かな年代を重ねていけるようになる
でしょう。
♯大人のあなたにできる<信頼感の回復>
親の庇護から放れた
これは、大人のあなたにしか、できないことです。
<ショック>な気持ち。それを、受け止める気持ち。
心に、氷のように固まった、かつての<ショック>な気持ち。
その気持ちの救済が、自分や他者への
<信頼感の回復>へつながっています。
どうぞ、大事に、丁寧に、扱ってください。
長いシリーズを読んでいただいて、ありがとうございました。
※[心の解離]に興味をもったあなた、ホームページ
【こんな方に】のページ、
イラスト解説付き『A子さん(34歳・会社勤務)の場合』
を、ご紹介しています。
どうぞ、ご覧下さい。(【こんな方に】をクリック!)
※前々回[ショックな気持ちの行方2]
前回[子どもの ショックな気持ちの行方3]
も、ご参考になさってください。
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※注意です※
「誰かに言えたら苦労しません」
と、強く思われている方もいらっしゃることでしょう。
それも、また、当然のことです。
出来事によっては
誰かれ構わず、話さないほうがいいこともあるでしょう。
時期を待ったほうがいい時もあるでしょう。
そのような時には、決して無理をしないでください。
話すときには、しっかりと話す相手を選んでください。
専門家や、絶対にあなたを否定しない人を選んでください。
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※2018年7月に掲載した「ショックな気持ちの行方」を大幅に、加筆・修正したものを、掲載させていただいています。
