前回の [♯ショックな気持ちの行方 2] のつづきです。
自然に深呼吸してしまう。
香りがおいしい!
♯子どもの時のショックな気持ちの行方
あなたは、
子どもの頃、例えば、怪我をしたときに
「痛いの痛いの飛んでいけー」と
一緒に「痛み」を分かちつつ、
「痛み」がなくなることを応援してくれる人が、いましたか?
その存在が、いるといないとでは、
「心の痛み」の感じ方は、大きく違うことでしょう。
特に、小さい子どものときは、<ショック>…心の驚きを、
どうしたらいいか、わかりません。
息をのみ、驚いて、どうしていいかわかりません。
どういう気持ちなのかも、初めは、わかりません。
でも、そこには、確かに
「言葉にならない痛み」があるのです。
悲しい気持ち、寂しい気持ち、嫌な気持ち、怒りの気持ち、心細い気持ち、いろいろな複雑な気持ち…
それが、どんなことなのか、どんな気持ちなのか、
小さな子どもは、まだ、言葉にできません。
まだ、大人ほど、経験を積んでいないのです。
その驚きの種類が、わからず、「言葉にできない」のです。
♯赤ちゃんの気持ちは
赤ちゃんは、お腹がすいても、おしめが濡れても、
具合が悪いときにも、
泣くことで、それを伝えます。
母親は、それを、
「どうしたの?「おっぱいかな?」
「うんちかな?」
「あら、お熱かしら」
「…大丈夫よ」
などと、声をかけながら、具合をみてくれるでしょう。
これは、お母さんが、子どものことを鏡のように
映し返してくれる機能です。
ミラーリングと言いますが、
この機能が
うまく働いていると
お母さんは、心の中で、子どもの状態に思いをはせながら、
子どもへと、痛みが幾分和らいだ状態で
映し返しをしてくれます。
それによって、赤ちゃんは、
自分はお腹がすいているんだ、とか
うんちなんだ、とか
今は、大丈夫なんだ等、
だんだんと、わかるようになっていきますし、
名づけようのない
<ショック>も、少し、和らいで感じることができます。
そして、だんだんと、
身体的な苦痛の感覚と、言葉とが、一致して
自分の気持ちを、言葉でも、
わかるようになっていきます。
すると、幼児になった頃に
「ママ、おしっこー!」
「ママ、うんちー!」
「ママ、抱っこして」
など、言葉も使って、伝えられるようになっていきます。
何より、「ママ、助けてー」という
気持ちを、押しとどめずに、表現できます。
♯行方知れず
でも、残念ですが、
このミラーリングの機能がうまく働かなかったり
子どもの側でも、受け取りがしにくかったり、
あるいは、養育環境の中で、ミラーリングの機能が
やりとり、しにくいような状況だったりしたときに、
(例えば、事故や病気、ご不幸が重なるような場合)
その、身体的な感覚と、言葉がつながらない、
わからないままになってしまうことがあります。
♯身体化のプロセス
まるで、未確認の得体の知れないもの
が、
こころと身体の間のような空間に
置去りになってしまったような感じです。
行方知れずです。
そして、整理のつかないままになって、痛みのようなものとして、
消えずに、残ってしまう場合があります。
そして、時には、
頭痛や腹痛、ぜんそくなど、さまざまに「身体化」していくことがあります。
(※ただし、それらの症状すべてが、心因性とは言えません)
♯完璧な養育者はいない
もちろん、養育者は、完璧ではありません。
お母さんと子どもの
こうしたやりとりは、何回もくり返されるわけですし、
何度か、見過ごされたとしても、
どこかで、リカバーされていくことも多いでしょう。
しかし、<ショック>な気持ちを、
養育者の環境側が受け止められず、
気づいてもらえなかったり、
ときには、
「無視」される。
「うるさい!」「大したことない」
「だまってろ!」
「声を出さずに泣け!」
などと言われた記憶、あなたには、ありませんか?
ありませんよね。。。
でも、やんわりと、「今、忙しいから」とか、
あるいは、親が具合が悪そうで「後でね」
と言われるようなことは、ありませんでしたか。
もし、そう言われ続けたり、何も言われなかったりし続けたら、
<ショック>を受けた子どものあなたは、
どんな風に感じるでしょうか。
だんだん、話しが恐ろしくなってきましたね…。
でも、こうした家庭での親子のやりとりは、
言葉尻は違えども、
山のようにあるのです。
一見、誰にも羨まれる
経済的に豊かで、仲の良さそうな家庭にも、
子どもの心が置き去りにされるケースはあります。
※[ショックな気持ちの行方]に興味をもったあなた、
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【こんな方に】のページ、
イラスト解説付き『A子さん(34歳・会社勤務)の場合』
も、ご覧下さい。(【こんな方に】をクリック!)
→次回、[ショックな気持ちの行方 4 解離する心] に続きます。
※2018年7月に掲載した「ショックな気持ちの行方」を大幅に、加筆・修正したものを、再掲させていただいています。
