正倉院展(奈良国立博物館)へ、初めて行ってきました。
奈良時代から受け継がれた宝物の数々に、すっかり魅了されてしまいました。
ウミガメの甲羅に夜光貝の螺鈿、琥珀の装飾、象牙や木画を組み合わせた細工。
鳥や雲、草木の文様の美しさ、自然の世界の美しさが、表現されている。
技工は超絶なのですが、風情はおおらかな雰囲気を感じます。
その宝物が、時間と手間をかけ、脈々と受け継がれていることにも、心うたれます。
写真の「玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)」は、かつて、螺鈿の半分以上が剥がれ落ちていたそうです。それを、明治の職人たちが、新しくパーツを作りだし、古来のオリジナル作品にあうように、心血を注いで修復されたものなのだそうです。
新旧の技術が折り重なって、新たな息吹が吹き込まれ、その姿を伝えてくれる。人が、価値を受け継ぎ、かつての姿をおもんぱかりながら、技術を集結して修復し、新たな命をよみがえらせる。尊い存在を確かなものにする。
そうした過程に、心理面接(心理カウンセリング)と重なるものを感じます。
人のこころも、時に、バラバラになってしまいそうになることがあります。
バラバラになってしまうかもしれない、という恐怖を抱えながら生きていくことは、とてつもなく苦しいものです。
そのために、それを感じないように、心の機能を部分的に切り離し、
部分的に溝をつくりながら、割れた心の部分で、懸命に生きることもあるのです。
危機的な状況が過ぎた後、割れてしまった心を、あるいはバラバラになりそうな心を、もう一度、手間暇かけて、修復し、メンテナンスすることは、その後のあなたの人生と、あなたという尊い存在に、大きく関わってくるでしょう。
人の心を癒やし、割れてしまった心の部分を、心の修復の専門家と一緒に、ああかな、こうかなと探りながら、修復していく作業が、心には必要です。
小さな傷から大きな傷まで、心のケアは、大事なのです。
他者に、おもんぱかられ、映し返されることにより、自分への信頼感は築かれていきます。
オリジナルな存在を、修復し、維持していくこと。
手間暇かけて、心血を注いで、あなたを、再生しませんか。
あなたの、自分への信頼感を取り戻していきませんか。
芸術の修復と、心の再生には、共通する心が、あるように感じます。
あなたの心の片隅で、壊れたままになっている、宝石が眠っていませんか。
あなたのなかで放置されている宝石を、新しく輝かせませんか。
壊れて、あきらめていた心をよみがえらせ、一生使える名品を生み出すのは、あなた自身の第一歩からです。心理面接を一緒にはじめてみませんか。
