人類みんな「バカ」 | ジロッソのサラリーマン読書レビュー

人類みんな「バカ」

バカの壁、ようやく読みました。

いったいぜんたいどんな本?と思い続けながらやっと手にしました。


【バカの壁:養老 孟司/新潮社】

 単純に「こんなヤツはバカだ!」って話かと思ってました(笑)

 内容は学者然としたもので、脳の話でした。

 人は変わる、情報は変わらない、でもそれを混在させて整理できない。

 だから相手を理解できない、考える力が足りない、ってことですね。

 アプローチしている題材は小難しいことが多いけど、言ってることは、

  ・「知っている」と「わかっている」は違う

  ・答えはあるが、正解は無い

  ・そもそも個体として違うものであるから、個性を伸ばすという論理が変

  ・「考える力」を鍛えよう

 ということでしょうか。

 確かに、今の時代は情報はあふれているので考えなくても答えを出せる。

 でもそれは「知っている」ことであって、自ら考えて・感じて「わかった」こと

 ではない。一方で文明化とは情報を多量に、かつ均一で持てることであり、

 「知っている」ことが増えること自体は当然の流れである。

 とすると、「個性を伸ばせ」とか「お前の個性は何だ?」という流れは

 文明化に逆行するおかしな論理であり、そもそも個性とは「身体の違い」で

 あるから、その考えからもおかしな話である、と。

 

 分かったようで分からないようで(笑)

 既にインターネットによる情報があふれている現代に産まれてきている

 人たちは、それまでとの「違い」が分からないんだから、今の状況が

 「普通」として受け入れるしかないんだよね、、、という理解もできる。

 そういう意味では作者の言うことを100%受け入れることはできない。

 

 まあ、自分と異なる答えを出してくれ、と作者は言ってるし、

 私のブログ史上最長の文字数になっていることからしても、

 作者の狙いにバッチリはまってると思います(苦笑)

 

 <オモシロ度:★★★☆☆>