「僕にできること」 新4回 田中晴 | 大阪市立大学サッカー部 部員ブログ

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関西学生リーグ3部リーグ所属
(※毎週土曜日更新)

引退までの残り9ヶ月、僕は誰よりも向上心を持ち続ける。
 
田中晴という人間は欠点だらけだ。
速さも高さも強さもそれほどなく、それらの短所を補って余りあるセンスやボールを扱う技術があるわけでもない。
また、新チームでは副将を務めているが、自分なりの意見や情熱を持っていたとしても、それを言葉にして周りに伝えるのが得意ではない。
 
大学4回生にもなれば、引退までにその欠点を全て克服することは難しい。
9ヶ月間どれほど努力を重ねても、立野の突破力や丸ちゃんのシュート力、小林のフィジカルや哲のヘディング、がいとの嗅覚や加塩のコミュ力には勝てないだろう。
だからといって、「負けても仕方がない」と考え、それらを磨く努力を辞める理由にはならない。
少しでも自分の欠点を克服するために、向上心を持ち続ける。
 
市大サッカー部は現在、2部Bリーグに所属している。2部Bリーグのほとんどのチームが市大サッカー部よりも部員数が多く、選手層も厚い。
個人の能力で劣る市大サッカー部がそれらのチームに勝つためには、組織力で上回らなければならない。
しかし、組織力の強化だけを目指しても、勝てるチームにはならないと思う。
この場を借りて市大サッカー部のみんなに意見を言わせてもらうが、全員がもっと自分の課題と向き合い、個人の能力を磨くべきだと思う。
何も考えずに惰性で練習メニューを消化するだけでは絶対に上手くならないが、上手くなりたいと思い、日々ベストを尽くすことができれば、大学生になってからでも十分に成長できる。
また、選手ひとりひとりが決定力やキープ力、対人の強さなど、技術面・フィジカル面の強化をより一層追求すれば、チーム力は著しく向上するはずだ。
 
と、偉そうなことを言ったが、自分の言葉に責任感を持たせるためにも、引退まで僕は誰よりも真摯に自分の課題と向き合い、誰の目にも明らかな成長を遂げる。
自分は欠点だらけの人間だが、サッカーに対するメンタリティーだけはチーム内で常に一番であり続ける。
ひとつひとつの練習だけではなく、練習前後の自主練習やトレーニングにも全力で取り組む。
口下手な分、言葉だけではなく、行動で情熱を表現し続ける。
それらを継続することで、引退までの9ヶ月が、15年間のサッカー人生の中で最も成長した期間になると信じている。
そして、どんな時もブレずに向上心を持ち続けることが、チームにとってプラスとなることであり、僕にできることだと思う。
 

3回 田中晴