※注意※

このお話はゲーム「スタデュバレー(switch版)」の二次創作です。


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第19話_ジャスと妖精

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「ジャスは…ここに来る前は、じいさんの家に住んでたんだけどな。召し使いのように家事をやらされて、こきつかわれたそうだ。


両親が死んで、悲しかっただろうに。じいさんは怖くてな。ひどく堪えたらしい。」


「そうか…。


もしかしたら、おじいさんは、自分がいなくなってもジャスが生きていけるように、家事を叩き込みたかったのかもしれないな。


俺の親戚に、幼い時に父親を亡くして、母親も重い病気になったひとり娘がいるんだけど、


結局、皿洗いも料理も掃除も、何もできなくて、ぽやーんとしたまま育ちまった。子供みたいに今でも暮らしている。


おじいさんは、ジャスにはそうなって欲しくなかったのかも。」


「…どうだろうな。あのじいさんは、偏屈で気難しく、口が悪かった…。しっかし、お前ゲーム下手だな。センスが無い。」


「てっめぇ、なめんな。」


「ただいまー。」


「おっ、お姫様がご帰宅なさった。」


シェーンはゲームをやめて、立ち上がった。



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つづく