※注意※

このお話はゲーム「スタデュバレー(switch版)」の二次創作です。


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第10話_ジャスと妖精

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「ふーん…人間の女の子なんて、久しぶりだな。」


秘密の森では、熊もしゃべるらしい。大きな熊の姿に、ジャスは、すっかり怯えて固まってしまった。


「ふおおぉぉぉおおぉ…その匂い…あま~いのだね、それは。」


熊がメープルシロップに鼻を近づける。ジャスは、熊にそっと差し出した。


「…それ、大好きな、ソースなんだよ…ああ、本当に、うれしくなる。」


ジャスは横目で、妖精達を見る。


フィーは、なんとも言えない表情で熊をにらんでいた。妖精の女王様の姿は、見当たらない。


「人間の女の子、実はきみに、みせたいものがあるんだよ…」


熊がジャスを見つめて、歩き出した。


「こっち。きみのパパとママが、呼んでるよ…」


「えっ…?」


「ダメ!ジャス!そっちに行かないで!」


ジャスは、走って熊を追いかけた。


ジャスの両親は、すでに、この世を去っているのだが…。

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つづく