※注意※

このお話はゲーム「スタデュバレー(switch版)」の二次創作です。「ラム酒」などゲームには出てこない単語・情報が出てきます。ご注意ください。全16話にっこり



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https://ameblo.jp/october-rabbit-1010/entry-12788728185.html 





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第13話_人魚のペンダントの伝


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「…そんな昔話さ…。」

ラム酒を味わう水夫を、感じ入った様子で、若き牧場主は見つめていた。

「…どうだい。欲しくなっただろ。」

「はい。」

短い返事には、潔い決意が含まれていた。

「5000gだよ。」

「あ、、はい。」

財布をカバンから取り出す若者に、水夫はカラカラと笑った。

「タダで手に入れた物を、大事にするヤツなんていない。 


それに、5000っていうのは、人生を変える選択に、ちょうどいい金額なんだ。」


そんな話聞いたことないよ、と内心あきれながら、紙幣を渡した。

手に入れた人魚のペンダントを眺める。

「はずかしがらんでもいいさ。結婚したい相手に、この首飾りを渡してやればいい。」

ほの暗い木陰の中で、水夫は、うっすらと笑みを浮かべた。

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つづく