日本語教師には

日本国内在住と海外在住と二つに分ける事が出来ます。

 

私は後者の海外在住

そして

私の生徒は在住国の学習者です。

 

海外在住の日本語教師としてのメリットとは?

考えてみました。

 

生徒さんの生まれ育った国に住むと

生徒さんの生活様式や習慣などが理解できます。

アメリカは広いから、環境は一概に同じとは言えませんが

私の場合、アメリカですから

日本との違いはとても大きく

いろいろな意味での違いが

普段生活していく中で良く感じる事が出来ます。

 

例えば…

私がいつも腹を立てている接客

私は結構厳しい接客業の中で働いていたので

アメリカの接客の悪さに腹が立つこともしばしば

 

以前、東京駅のホームで白人男性と目が合った事がありました。

私はいつもの習慣で「Hi」と言ってしまったのですが

その白人男性は私を無視しました。

もしかしたら、彼は日本の文化に慣れて

見ず知らずの人に挨拶をするのを止めてしまったのかも知れません。

 

高校生や大学生の生徒さんもいるのですが

その場合、自信がコミカレに通った経験や

子供達のアメリカ教育に関わったおかげで

日本の教育システムや学校の環境の違いを理解することが出来ます。

特にAP Japaneseレッスンにおいては

アメリカの大学受験にまで親御さんの相談に答えられるのは

アメリカで子育てをした経験が役立っています。

 

そんな文化や習慣、環境の違いを意識しながらレッスンをするのも

大切な事だと思います。

 

デメリットとしては

 日本の流行語などに疎くなってしまう

 

日本語はどんどん変化が早い言語だと思います。

明治に発令した憲法は漢字とカタカナで読めなかった経験があります。

流行語は毎年のように作られ

40年前とは同じ単語でもアクセントが変わってしまったっ言葉などがあります。

 

海外にいるとそのような日本語の移り変わりに鈍くなってしまうのですが、

私の場合、家にいる時は全くと言って良いほどこちらのテレビは見ず

日本の動画やドラマ等ばかり観ているので

かなりキャッチアップできています(笑)

 

これが日本語教師を始めた25年ほど前はなかなか難しかったでしょう。

当時は子供がいなかった事もあり

1年に3回ほど日本に帰り、1,2か月滞在していたので

なんとかその時の日本の流行語や流行についていけました。

 

いつかは日本に旅行に行きたい!と思って

日本語を学ぶ生徒さんも多いです。

その場合、いざ、日本旅行が決まった時

日本人である私にいろいろ質問が来ます。

「民泊」についてとか

「Suica」についてとか

こう言うのは実際に住んでみないと状況が分からず

やはりネットに頼る事が多いです。

 

久しぶりに日本に帰ったら

千葉から東京に行くのに

東京ディズニーランドを回っていく

新しい路線が出来ていてびっくりしました(笑)

 

デメリットは時々帰ったり

ネットで何とかなりそうです。

 

在米27年強

こんな事も日本語教師としての強みになるのかも知れません。