契沖(けいちゅう)
真言宗の僧 万葉集研究者
『和字正濫鈔』(1695)
正しい(混乱以前の)綴りとその根拠を示した
古典の研究に勤しんだ。『万葉集』の正しい解釈を求める内に、
当時主流となっていた定家仮名遣の矛盾に気づき、
歴史的に正しい仮名遣いの例を『万葉集』、『日本書紀』、『古事記』、
『源氏物語』などの古典から拾い、分類した『和字正濫抄』を著している。
定家仮名遣と契沖仮名遣い
この二つは方式を異にするというほどのものではない。
いづれも由緒ある仮名遣いを明らかにしようとしたものであるが、
契沖仮名遣いは近代的な手法で定家仮名遣いの一部を訂正したのである。
キーワード
仮名遣い
定家仮名遣い
現代仮名遣い