スティーブ レビンソン
ポライトネス理論 (1987)
敬語や丁寧語と言う言語形式の丁寧度を表す概 念としてではなく、
また、いわゆる「丁寧だ」とか「礼 儀正しい」という概念でもない、
実際の「言語使用場面」 における「対人関係調節機能」、
すなわち、「そういう話 し方をされて心地よいかどうか」という
「実際の人の気 持ち」を重視した概念として「ポライトネス(politeness)」 を捉え、
「ポライトネスの普遍理論」を提唱しました。
ポライトネス理論でフェイス(=面子)を脅かす行為のこと。
人間関係における基本的な欲求、体面的なふるまい、面子
積極的フェイス:他人に認められたい、受け入れられたい
消極的フェイス:自分の領域に入り込んで欲しくない
自由でいたい
1.言いたいことをあからさまに言う。
例:(親が子どもに)「さっさと勉強しなさい!」
2.積極的ポライトネスを使った言い方をする。
例:「一緒に勉強しようじゃないか。」
3.消極的ポライトネスを使った言い方をする。
例:「勉強したほうが、君のためになると思うけど。」
4.言外にほのめかす。
例:「試験前なのに、余裕だね。」
5.何も言わない。
ポライトネス研究は、語用論、社会言語学、談話分析など、
近年ますます注目されている言語研究の諸分野において、
中核となるもののひとつである。
キーワード
グライス
ポライトネス理論