悪質な芸能事務所とは?
「○○という事務所のオーディションを受けたのですが、CD制作費として何百万円も取られて、結局デビューできなかった。」
「○○という事務所にスカウトされたのですが、登録費として、数十万のお金を払ったのに、ぜんぜん仕事が来ない。」
「来る仕事は全て、誰でもできるエキストラの仕事でした。」
「所属の事務所で100万近くのカメラマン代がかかるということで、プロフィールを制作してもらったのですが、お世辞にもプロのクオリティとはいえない粗悪な出来上がりでした。」
「君がデビューできないのは、君が行動しないからだ!といわれ、高額なレッスン料を徴収された。」
「歌手として事務所と契約したのに、音楽の仕事ではない水着の仕事で、さらにノーギャラだった。」
もう二度と夢を食い物にするような悪質な事務所に
騙される方が出ないように、私はこのBlogを書きました。
が
ちょっと待ってください。
高いお金を払う事務所は悪徳事務所なの?
これはどこの業界でも同じだと思いますが、まずその商品を知ってもらうには、認知力がない限り、パンフレットを作りますよね?
車のカタログとか、パソコンのカタログとか、皆さんご存知のやつです。
きれいなイメージを写真というわかり易いものとして、営業ツールとして、広く知ってもらうものですよね?。
パンフレット用の写真、オーデ用の写真(宣材写真といいます)は書類選考に通るか通らないか分かれてしまう位、大切な写真になります。カタログだってそうです。
今回のカタログは
プロフィール
のことを言います。
プロフィールは
書類選考の時にクライアント等がその
プロフを見るわけです。
その写真を見てオーデを受けられるか受けられないかの判断の材料になります。
これ
すごく大事!!
流れ的には
社内の書類選考
↓
クライアントの書類選考
↓
オーデ
↓
本番
って感じです。
社内選考はクライアントが欲しい人材を所属している子の中から選んで、クライアントに出します。
じゃあ
そのカタログ
プロフを作るのにどれだけのお金と、人材が使われるか?
これも皆様おわかりですよね?
結局、事務所に入るということは、その事務所の商品となるわけで、それを自らの資金で、いわば自腹でまかなってくださいというパターンが上記のものです。
高いのは当たり前です。
お金は置いといて、じゃあ、人材は?というと
Aスタジオ代
Bカメラマン代
Cヘアメイクさん代
Dプロフィール制作代
と、最低でも人件費がこれだけはかかっています。
金額にした場合、仮に丸一日スタジオ借り切って、
一人2時間を8人撮影とした場合(ヘアメイク1時間、撮影1時間)の場合どんなに安く見積もっても
A(1)+B(1)+C(0.5)+D(0.5)=30,000円はかかっているのです。
もちろん
事務所によって多少の前後はありますが。
一般的な美容室でさえ、カットのみで5000円はすると思います。
しかしこれは
あくまでも原価。
事務所側の経費など、利益を含んでいませんね。
腕の良いカメラマン、メイクさんとか、提携してないスタジ使用とか、8人も集まらず一人でのみ撮影とか、衣装や小物用意の場合は????
事務所にとってはかなりの出費をしなければなりません。
でも、だからといって高いのは当たり前だということではありません。
いくらでも安くできる場合もあります。
言いたいのは、高いから駄目、安ければ良いというものではないということです。
タダヨリヤスイモノハナイ!!
私はそう思います。
当然、無料に越したことはありませんが、それは事務所側がその素材に対する価値を
「全て見込む=負債も負担」ということなのです。
いい換えれば、売れたら回収できるが、売れなければ大赤字。
プロフィールだけならまだしも、移動手段の交通費、寮、連絡の通信費、事務所の家賃、マネージャーの費用など含めたら、そのタレントが売れれば御の字でしょうが、100パーセント売れる保証のない世界なのに、いわば大博打を打ってるのです。
どの有名事務所も、そうだと思います。
どんな有名メーカーの家電もそうかと思います。
因みにアイドル一人デビューさせるのに、年間いくらかかるか知ってますか?
答えはウンゼンマン也
仮に、あなたのデビューが決まったとして、果たして誰が、見ず知らずの(まだ認知されてない)あなたに巨額の投資をするでしょうか?
ウレルカワカランノニ
大手事務所なら、あなたの将来性に賭けて資金を負担してくれるでしょう。
しかし
それはほんの一部のスターの特権。
素材として、商品としてあなたにバリューを感じているなら、会社側が撮影代を負担するのは当然なことです。
ただ
これを見ているあなたは、(失礼ながら)まだ大手にスカウトされるほどではないと思っている方々だと思います。
それならば、大手じゃなくても二流なら?
中堅ならまだ良いほうですよね?
じゃあ知名度のない、弱小プロダクションだと?
あなたが経営者の立場にたってみたらわかると思います。
今回の例に限って言えば、まずはあなたが試されているんだと、考えたほうが私は良いと思います。
お金を払ってまで本気なのか?
全てのプロダクションがそうではありませんが、
せっかくスカウトして、プロフ代や営業費を事務所が全て負担したのに、親の反対でご破算になった・・・。
というわたしの苦い経験もいくつかありました。
ある程度いけそう!
なタレントさんを見極めるには
ヤル気があるか?
その基準は事務所側としては、お金だと思います。
(金額は当然事務所の規模や趣旨によります)
けっきょく
プロフィール作りとは
「お金を払って、良いものを作ってくれるて、営業してくれるツール」なのです。
↑
決してひとりでは出来ないことです。
そう思って、自分に投資をすれば良いのではないでしょうか。
高い安いは個人差があります。
しっかり、目的の本質を見極めた、価格に見合った内容のものに対価を払いたいものです。
その見極めが、一番難しいのはわかります。
でも
ここでは、高いから怪しいというのは
間違いだ
ということを知ってもらいたいのです。
参考までに:
皆さんご存知の、超大手某プロダクションはプロフィールなど初期登録に
100万以上かかるところさえあります。
それなりのすばらしい内容ですけどね・・・。(笑)
でも、100パーセント売れるわけではありませんが(笑)
補足
この内容はかなり、熱く語ってしまいました。
近く是非、続編を書きますね~。