かんじき飛脚 | 本とロックな日々

本とロックな日々

Come al solito いつものように

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内容(「BOOK」データベースより)
江戸老中松平定信から、内室同伴という前例のない宴に招かれた加賀藩主前田治脩。それは治脩の内室が病床にあることを知った定信が、藩を意のままにしようと企てた陰謀だった。窮地に陥ったお国の命運を救うため、選ばれたのは16人の飛脚。彼らの任務は、病の特効薬「密丸」を運ぶこと。行く手には、大雪、荒海、刺客が立ち塞がる―戦う男たちの心意気に圧倒される、骨太の傑作時代長編。

◇ ◇ ◇ ◇
面白かったです。時代小説は苦手なものが多くてほとんど読まないんですが、
これは夢中で読みました。
息詰まる攻防ありの「お届けミッション」という点では、西村京太郎さんの
『札幌着23時25分』(大好き)に似たシチュエーション。
お国の存亡をかけたこちらの方が、背負っているものも大きいし、
飛脚の方たちも身体を張ってます。
真夏に読んだらこんなに共感できなかったかも。伝わってくる寒さが
リアルだし、宿でつかるお湯の温かさや食事の美味しそうなこと・・・。
文体も好きなので、一力さんの作品は全部読んでいくことにしました。
楽しみが増えました。