かなり前から

妻と楽しみにしていた

是枝監督作品

映画「怪物」

を子供達が学校に行った後

朝一番に近所の映画館に観に行った。


是枝作品は全て観ていてファンという

前提もあるが

結論から言えば


めちゃくちゃ良かった。


何を書いてもネタバレになってしまうので

ストーリーに纏わる本格的な感想は

また今度書くとして


僕が映画や舞台を観ていて

最高だと思う時の共通語は


終わらないで欲しい


というキーワードだ。


今回も時間を全く感じず

終わらないで欲しいと思った。


内容にあまり触れてはならないと思うので

別目線での感想を書くとしたら


観ている間に

自分の人生で見て来た様々な記憶が蘇った。


まず

こちらも大好きな

黒澤明監督作品「羅生門」を思い出した。


さらに

ジム・ジャーッムッシュ監督

「ミステリートレイン」の

一発の銃声を思い出した。


クェンティン・タランティーノ監督

「ジャッキー・ブラウン」の

編集とカメラワークを思い出した。


「小さな恋のメロディ」も思い出した。


また映画ではないが

ロス疑惑の少年時代

教師のミッキーごっこ事件

などなど近代史の隙間であり

メインストリートに脈々と流れる

いつの時代も結局変わらないニュースを

思い出した。


また湊かなえさんの作品も思い出し

湊かなえさんの感想を聞きたいと思った。


企画とは記憶の複合である。


という事が自分の持論だが

怪物はとても沢山の記憶を甦らせてくれ

沢山の記憶の複合を感じた。


監督の演出

演者達の卓越した演技力

そして

長年ファンの坂本龍一さんの音楽。


とにかく骨太の

素晴らしい作品。


おちまさと


作品の精度が上がれば上がる程

怪物はその姿を消していく。