昭和40年生まれ

東京の一般家庭で育った僕にとって

生まれてから十代までの

娯楽の中心はテレビでした。


その中でも

当時金曜20時という

ゴールデンタイムにテレ朝で

放送されていた

新日本プロレスの

ワールドプロレスリングに

どれだけ齧り付いて観た事か。


ゴールデンタイムに

全員顔面血だるまという

今では考えられない坩堝。


そのど真ん中に鎮座していたのが

アントニオ猪木さんです。


僕が小学生時代から

ストロング小林

タイガージェットシン

異種格闘技の元祖

ウィリアムルスカ

ザモンスターマン

熊殺しウィリーウィリアムス

そして

モハメドアリ

スタンハンセン

ブルーザブロディ

ハルクホーガン

チョチョシビリ

TPGビックバンベイダー

引退試合のドンフライまで

僕の人生に彩りをつけていただきました。


どれだけテレビの前で

実際のリングの前で

興奮と感動をさせていただいた事か

ネタが多すぎで書き切れません。


そんな越智少年は

運良くラッキーな事に

後に格闘技バラエティー

リングの魂という番組を

立ち上げから最終回まで

携わらせていただきました。


その関係で

猪木さんの大きな試合や

後のK1やプライドなど

全て現場で観る事もでき

猪木さん御本人とも何度か

お仕事御一緒させていただきました。


もちろん猪木さんは

僕の事など覚えていないと思う範囲ですが

その身体の大きさにいつも驚かされました。


僕も186cmで大きいのですが

猪木さんはそんな僕でもデカッと

見上げる体格。


話は戻りまして

ラッキーにもあらゆる大きな大会に

行かせていただいていたので


御唱和下さい。

1.2.3.でダーです。


と仰った生初1.2.3.ダーや


元気ですかー!


どーですがお客さん!


そして引退試合の



行けばわかるさ、ありがとう!


まで生で見させていただけた事は

僕の人生の財産です。


プロレスだけでなく

政界に延髄斬り

国会に卍固めと

政界に突然打って出て


イラクの日本人人質事件では

独自ルートでイラクから

人質の日本人を連れて帰るなど

スピード感と行動力に

常に驚かされました。


中でも

やはり当時のモハメドアリを

リングに引き摺り出すプロデュース力。


僕は意外なキャスティングは

企画を800倍にすると思っていますが

それは猪木イズムの影響の賜物です。


最近のテレビでも

いつもはテレビに出ない

テレビ出演最後の吉田拓郎さんや

もうテレビ出演二度とないという

小泉純一郎さんが出演された番組が

話題になりました。


いつの時代も

やはり想定を越えるキャスティングは

あらゆる事を越えるのではないでしょうか。


その究極が僕が小学生時代の

猪木アリ戦でした。


戦いには賛否ありましたが

猪木アリ状態を始め

今のMMA総合格闘技の原点となり

また試合後アリは猪木さんに自分の

アリボンバイエという曲をプレゼントする

というストーリー性が強い

脈々とした大河ドラマは

猪木さんの引退試合まで

続いた訳です。


仕掛け人プロデューサーの一人

唐さんにもテリー伊藤さんに

昔会わせていただきました。


これ昨日ニュースで知ってから

Twitterで書こうかと

何度も思いましたが

やはりネタが多くブログでさえも

難しいですね。


猪木さんは言葉の人でもあり

時代時代にフレーズが共存しています。


どーですかお客さん!


は凄かった。


そんなストレートな質問あるんだと。


後の小川直也さんの

新日本プロレスファンの皆さん

目を覚まして下さい!

に繋がって行く様な。


僕はリングの魂をやらせていただいていたので

今のアメトークなどの加地プロデューサーと

小川橋本戦の番組も関わらせていただきました。


やれんのか!


そして究極が


元気ですかー!


元気があれば何でもできる!


まさに。


僕はこのブログでも

何度も


元気と天気。


と書いていますが

元気と天気があれば

何とかなるし

まさに元気がなければ

全て終了。


馬鹿になれ!


というのもありましたね!


そんな言葉のバブルが

古舘さんのフレーズの満開を

させたのではないでしょうか。


個人的には

猪木さんのリングの立ち姿を

台所のママレモンと

喩えたのが忘れられません。


あとアンドレザジャイアントの

2階からのチョップ

一人民族大移動

なども大好きで

後の自分のネーミングに

影響を受けています。


昨日も今日も

沢山の有名人の方々が

コメントを沢山出されています。


桑田佳祐さんは

今宵の三日月は猪木さんに見える

と感動的な言葉を発せられてました。


桑田佳祐さんとは

小川VS佐竹戦のプライドGPに

音楽寅さんで行きました。


また話は逸れましたが

そんないつも

元気ですかー!の猪木さんが

天国に召されました。


猪木さん

僕のモノクロの子供時代に

彩りを差し込んでいただき

ありがとうございました。


猪木さん

関係ないですが

多分時代は

ビンタはいかがなものか的な空気です。


闘魂注入は放送できないという時代に

突入してるかもです。


それを知ってか知らずか

絶妙なタイミングで

リングから消えられましたね。


こうして猪木さんについて

文章を書いていると

猪木さんに影響された事の多さに

改めて気付かされます。


いつか聞いてみたいと思っていたのは

猪木さんのアングルの作り方です。


その極みが

タイガージェットシン新宿伊勢丹前襲撃事件

です。


猪木さんと奥様の倍賞美津子さんが

新宿伊勢丹でお買い物中を

敵のタイガージェットシンが

襲撃するという

今だったら逮捕か

演出であればまた別のコンプライアンスで

燃えに燃える案件だと思いますが

当時どう企画進行したのか

生き証人及び当事者として

伺いたかったです。


また猪木さんは公式に

オープンでスケベだった。

また楽太郎さんも公式に

オープンでスケベだった。

昭和平成のヒーローは皆スケベだった。


でも今はもうそんな時代も終わり。


英雄色を好むという言葉は

BANか。


ビンタもBANか。


話は逸れましたが


自分の56年の歴史で

6歳から注目して来た

猪木さん。


50年を一気に振り返り

文章にまとめる作業は

なかなか大変です。


とにかく

ありがとうございました!


ゆっくりお休み下さいと

思いましたが

天国でも企画してそうですね。


御冥福をお祈りします。


おちまさと


たまたま家族で温泉に来ていて

朝部屋にスポーツ紙が配達されました。


最近ネットでしか見てなかった

スポーツ紙。


いい顔だー!



娘が撮ってくれた写真。


元気があれば何でもできる!