スターウォーズの生みの親
ジョージルーカスは
スターウォーズ7.8.9に対し
アイデアがあった。

しかし

「彼らは懐古的な映画を作りたがった。それは好きじゃない。全ての映画で、わたしはそれらを全く違ったものにしようとすごく努力してきた。違った惑星、違った宇宙船で、新しいものを作ろうとしたんだ」

彼らとはディズニーの事である。

スターウォーズ7は
世界的に大ヒットを記録している。

日本では妖怪ウォッチに負けたものの
ワールドワイドには過去の記録を
塗り替える勢いだ。

前回は1人で今回は娘と
改めて2度目の鑑賞をして来たが
上のルーカスのコメントが響く。

JJ監督始めディズニーは
イノベーションよりも
マーケティングを選び
巨大なるスターウォーズ同窓会を展開し
それが興行収益に繋がると
弾き出した。

JJ監督はスターウォーズの大ファンであり
かつそれをある種マジメか!と言う程
映像化できる天才である。

ただ自作であるLOSTのセット感や
MI3の監禁感やクローバーフィールドの
ドキュメンタリー感など秀才的に
自分の成功体験をなぞる所も
あるのだなとは正直思った。

話は戻りルーカスは
全く新たな物を作りたかったのだ。

エピソード1.2.3も
全く新たな物だった。

しかしちゃんと3で4に繋げる
みなまで言うな感もあった。

多分ルーカスは
今回も全く新たな話でありながら
ちゃんと繋げる自信があったに違いない。

しかし
9までそれを引っ張る時代ではなく
7で結果を出さなければならない
今のディズニーの経営戦略があり

生みの親であるルーカスは
そんな懐古主義よりも
所詮俺の物なんだからぶち壊して
新たな物を作りたいという想いが
衝突したのだろう。

結果ルーカスは
痺れを切らし4800億円で
スターウォーズ全ての権利を売却。
exit。

全て算盤尽くだったら
それはそれでルーカス恐るべしだが。

ちなみに
ルーカスは36年前の当時
誰も映画のマーチャンダイジングを
考えもしなかった時代に
スターウォーズのキャラクター商品化の
権利を得て
映画のマーチャンダイジングに
初めて成功している。

話は戻り今回の
フォースの覚醒。

結果から見れば
ディズニーのマーケティング戦略が
正しかったとなるのだが

あえて疑問を書いてみたい。

ここからネタバレもあるので
これから観る方は読まないで
いただきたい。

ただ予告や舞台挨拶で
ディズニーが公表している事なので
ネタバレも何もない範囲内なのだが
念の為。





理論上時間軸的には7.8.9に
かつての登場人物が出て来るのが
当然ではあるのだが

ルーカス版を想像すれば
そこには多分
爆報フライデー的に老けた
ハンソロもレイア姫もルークも
現れない全く新たなストーリーが
展開されていたに違いない。

彼はエピソード1.2.3で
それをやり抜いている。

ヨーダやドロイドやチュー尉は
老けないから時空を越えてハマる。

しかしマーケティングを重視すれば
そこには数字が旗印となり
あの懐かしの登場人物が
それは曙サップ魔娑斗キッドの様に
現れた方が間違いないという判断。

それも皮肉な事に
生みの親のじいさんが
新たな事をと叫び
それよりも若者である世代が
懐古を貫く。

JJ個人的にも
スターウォーズ大ファンであるが故
ハンソロレイア姫ルークを
絶対に登場させたい想いが
あったに違いない。

生みの親のルーカスは
登場させず全く新たな世界観を
構築したい。

これが不思議なジレンマである。

逆ならわかる。

生みの親のじじいが
俺の世界だ俺のレイア姫を出せと言い
新たな世代が
もう忘れて新たな物を作りましょうよ
ならよくある話だ。

しかし
今回は生みの親が新たな物を
新世代がいやいやハンソロでしょ
とぶつかったらしき事が興味深い。

じいさんがイノベーションを叫び
ヤングがマーケティングを叫んだ。

これ今後あらゆる分野で
意外にも出て来る話な気がする。

案外若い世代が
頭でっかちで保守的に
しかも過去のイメージに捉われて
こんな感じだったよなと
なぞろうとする。

エンターテイメントの分野は
特に自分が若い頃に観て憧れた世界を
なぞろうとする傾向はある。

昔はそれで良かった。
そのイメージを越えれば
そこに成功があった。

しかし時代は
ネットの登場でガラリと変わった。

話は飛ぶが
多分紅白に国民は何を求めるかと言えば

事件を求めているのではないだろうか。

都はるみを美空ひばりと
少年隊の仮面舞踏会を仮面ライダーと
司会者がコールを間違え
吉川晃司がギターに火をつけ叩き壊し
オズマがと
結局大晦日生放送ならではの
何かが起こる感を
心の除夜の鐘を鳴らしながら
観ているのではないだろうか。

特に今だったらトップバッターの
吉川晃司ギター事件があったら
忽ちネット拡散し
その後の視聴率に影響しただろうなぁ。

紅白以上に格闘技には
事件を求めているだろう。

スターウォーズにも多分
事件を求めている面もある。

ただ卒なく岩場で
いくつかの火が燃えている中での
儀式的に行われる戦闘や

ただ卒なく
確かにこんな感じだったよね
というライトセーバーバトル
では事件は起きぬ。

フォースは生まれ持ったものだけではなく
修行で会得するものだという心の内面に
8では期待したい。

突っ込みどころがないのが
スターウォーズだったのだが
突っ込みどころ満載な点が
どうしても気になる。

娘は後半
燃え過ぎだろ
割れちゃったよ
と三村くんの様に
突っ込み続けていた。笑

ただ子供が4DXで観ても
2時間強飽きさせず
観させ続けるリズム感ある作品力と
ずっと子供が観てても大丈夫なんだなぁ
と言う演出ギリギリの攻防戦の
ディズニーの気配りには頭が下がる。
観せてはダメな映画だらけの中で。

娘はルークとR2D2の関係を
すぐ理解してたからなぁ。

しかしハンソロは仕方ないとしても
レイア姫は肖像画か銅像でも
良かったのではないだろうか。

ルーク…。
とりあえずこれから考えるか的な。

バックトゥザフューチャーや
キルビルとかもはや一作で
仕方なく分けてだが
今回とりあえず出しといて
これから反響見て考えようという
バラエティの作り方を感じてしまう。

公開中でまだまだ
もちろん寸止めで
内容を書けないので
その突っ込みどころを書けないから
表現が難しい。

とかなんとか色々書いても
もはや2回観て東宝の高額戦略に
まんまとハマっている訳で
何が正解かはわからない。笑

だけど
あまりにマーケティングに寄り
生みの親がイノベーションを望んでも
弾き飛ばされる時代もいかがなものか
とも正直思う。

多少の不等号の向きはあると思うが
両立はできるはず。

ただルーカスは結果
JJ版スターウォーズも
今回のディズニー戦略も大ヒットした今は
認めて絶賛に切り替えている。

確信犯ではないと思うが。

こうして
スターウォーズはもはや
作品ではなく五輪の様に現象である。

おちまさと

しかし
今回の成功の一つに
BB8の存在が大きいね。

あれは
サザエさんにおける
イクラちゃんだね。

歩けば音がして
はーいと答える。

無条件にかわいいキャラ
いなかったからね。

R2D2はタラちゃんぐらいの
インテリジェンスがあるからね。

娘はBB8推し。

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関係ないが
あるカフェにあった絵だけど
昨日のブログのトーマス
せめてこれぐらいのクオリティは欲しいね。

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これだもんね。笑

{AB6B80A8-1C32-47E3-8973-91C6148BB3F6:01}

笑。

話は戻るが
ルーカス版スターウォーズ7.8.9も
作ってもらいたい。

123456までルーカスなんだから
789も。

JJ版スターウォーズもあっていい。

だからルーカス版だってあっていい。