朝、娘を学校に送る為
エレベーターに乗る。

そのエレベーターに
全身黒づくめの三人家族と
乗り合わせた。

服装や会話から
お受験当日という事がわかる。

父親らしき人が
かなり興奮している。

「着いたら靴脱ぐところから
見られてる可能性もあるから
そこから集中した方がいい。
わかんないよ。わかんないけど
念のためだよ。
靴の脱ぎ方からも見てるかも知れないから。
そういう事だよ」

母親らしき人が
「当たり前でしょ。見てるでしょ。
わかった?」
とお受験当人らしき息子に言う。

興奮するのはわかるんだけどさ
お父さん、
さっきから俺の足踏んでんだけど。

今から受ける学校は
靴の脱ぎ方から見るかも知れないのに
それ以前に人の靴を踏むのは見ない学校か。

ま、いいけどさ。

最後は僕と娘にぶつかりながらも
何も言わず先に降りて行った。

思わず娘と目を合わせ
面白い顔をしあってやり過ごした。

合格祈ります。

おちまさと

人生いろいろ。
育児もいろいろ。

ま、それでいいと思うしかない。

イラっとする時間がもったいない。

とか思いながら
こうして書いているのは
こうして一ネタになれば
一応無駄にはならなかったと
消化できた感じで。

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