娘との海外2人旅には
ここは要注意!というポイントが
いくつかある。

その中の一つが
空港の出国審査や
荷物&ボディチェック
の辺りだ。

今回パパまさかを
やっちまった。

ホノルル空港での
帰りの出国審査を経て
両肩にはバッグと紙袋
片手にはコロコロスーツケース
そして片手には娘の手。
さらに手のひらには
2人分パスポート&チケット。

いつもの様に荷物検査のX線の
ベルトコンベアのトレイに
バッグや紙袋やスマホやガラ携を乗せ
さらにバッグからPCやiPadや
諸々を出して

さらにサンダルも脱いで乗せ
娘のサンダルも脱がせたら
娘は脱がなくて大丈夫と言われ
再び履かせ

同時に娘の手を握り
身体のX線を通過。

検査機から出て来る
荷物を娘と待つ。

出て来た荷物を見ると
なぜか前後の客の荷物や靴が
ごちゃごちゃに混ぜられて
トレイに乗せられている。

少々イラっとはしたが
早くラウンジやレストランに
行ってゆっくりしたいし

娘の手前歪んだ偽の笑顔で
PCやiPadをバッグに戻す。

さあ行こう
としたら
娘が

「パパのコロコロは!」


!!!!!

マジか!

さっき娘と通り抜けた
ボディチェックのゲートの
向こうを見ると

次から次と荷物チェックで
列をなす乗客達の足元に
ポツンと僕のスーツケースが。
ポツンとスーツケース。
なぜかわからんが
そんな歌詞ないと思うが
なぜか長渕剛を思い出す。

しまった!

娘の手を握るのに気を取られたか
娘の手を引くのとスーツケースを引く
感触を間違えたのか
スーツケースを荷物検査台に
乗せるのを忘れてしまった!

これ意外とややこしいぞ

と一瞬で悟る。

一旦抜けたボディチェックゲートは
世界的に意外と戻らせてくれない。

かつてパリで
ラウンジがゲート前にあった事を知り
戻るのにちょっと時間が掛かった
記憶が蘇る。

しかも
いまあの向こう側にある
僕のスーツケースを誰かが
パッと持ち逃げしたら
多分追いつけない。

だから静かに騒がねば。

さらに一人でゲートを戻り
何かあってもう一度
こちらに来れなかったら
娘を一人にしてしまう。

だからと言って
娘と一緒に戻る距離でもない。

など一秒で
沢山のネガティブシミュレーション
を重ねながら

しかしまずは
そこにいる係員に

「あそこに荷物を忘れた」

と言うしかない。

しかし
ご存知の様に
こういう場所の係員は
英語がぶっきらぼうだし
ビジュアルが怖そうだし
融通が利かない。

でも言うしかない。

想定内のやはり絶対戻れない的主旨
を言われる。

しかし
ゲートの向こう2m先に見えている
僕のスーツケース。

あれを荷物検査台に乗せ
X線を通せば話は終わる。

君にあれは見えるか?

見える。

あれは娘とパパの思い出が詰まった
スーツケ

No。

だよね。

嗚呼あの近くて遠いスーツケース。

これは小さな外交である。

外交を突破する力こそ
プロデュース力
とか思ったら逆に火が付く。

つい娘に気を取られ
スーツケースをそこに
忘れてしまった

と食い下がると

係員にママは?と聞かれ

ママは日本だ

と言い何だかさらに怪しい
雰囲気を自ら醸し出した事もわかる。

見りゃわかるでしょ
娘と2人でついの話だから
あのスーツケースを荷物検査台に
乗せたいからたった2m
もう一度ボディチェックのゲートを
2秒戻して欲しい

ダメだ

すると
他のこれまたデカイ係員が

何してる?

いやだから
あのスーツケースを

サンダルを脱いでゲートを戻れば
スーツケースを荷物検査台に
乗せてこっちに来ていい

マジ!ありがとう!

いやダメだ
サンダルは履いていけ

と最初からいた係員。

そこから
履け履くなの
分かれる意見。

いやいやいや
そこはどっちでもよくね?

最悪もうあと飛行機で日本だから
サンダル捨てて裸足でもいいわ。

それよりもこの混雑。

その間にあのスーツケース
持っていかれたり
誰かに何か入れられたりしたら
やばいから。

ねえ、あなた

また新たな今度は黒人女性係員

「あなたのTシャツの犬好き」

やかましいわ!

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いまその話いらんわ!

その間にサンダルは脱がずでよし
という至って当たり前の答えが出て

娘に2秒だけパパ一人で
ゲート戻るけど
必ず戻るから
と小さな永遠の0を話し

一瞬ゲートを戻らせていただき
スーツケースを荷物検査台に通し
約束通り2秒で戻り
娘と抱擁。

なんのこっちゃ。俺。

スーツケース内にあった
娘の日焼け止めが持ち込めないと
抜き出され
もはや何でもトラッシュでOK気分!

とにかく一瞬でも
たかが2mされど2m。
たかが2秒されど2秒。
何かのゲート越えで娘と離れるのは
絶対嫌だね。

それ以上に
娘が「パパのコロコロは?」
と言ってくれなかったら
もう少し気づかなかったかも。

そうしたらスーツケース
消えてたかもね。

こうして最後に
娘がマジで今回は助けてくれた
ハワイ2人旅となった。

娘と2人きり海外旅は
本当チームワークだね。

この感じは今迄のあの2人きり旅で
クリアした事をやれば…と
もはや2人でアイコンタクトで
乗り越えてるね。

いつもスタート前は
どうなることかと思うけど
回を増す度に経験値を積んで
パパよりしっかりして来てるよ。

ありがとう。

パパさらに今回
飛行機乗り込んでから
片手にあった紙袋を
搭乗ゲートの椅子に忘れたね。

また同じ様に
何とかピックアップでき
ホッと座った時娘が

「あった?よかったね!パパ!」

と言ってくれた笑顔
忘れられない思い出の一つになったよ。

なんでかっていうとね

ため息よりも不安よりも
よかったね!なんて気持ちが
上回るなんてすごいよ。
パパ見習わなきゃ。

Tシャツの犬好きって
言ってくれたおばちゃん係員に
ありがとう!って言う余裕を
持たなきゃね。

実はあのおばちゃんあの後ね
パパが最後スーツケース持って
出ようとした時
iPhoneを見せて来て
また何だ⁈と思ったら

彼女最高にかわいいと
日本語に訳されたアプリを
見せて来たんだよ。

健気にパパを見守る姿を
見てたのかね。

あのおばちゃん係員
いいひとだったよ。

パパそこはありがとうと
言えたよ。

今回もパパの方が学びの多い
2人きり旅だっかもね。

いつものように
帰りの飛行機で
勇気を出して
「ハワイどうだった?」
とさらりと聞いたら

「楽しかった!面白かった!」

良かった!

また行こう!

おちまさと

写真はスーツケース事件
40分前のワイキキ出発前の
穏やかなツーショット。

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スーツケースを車のトランクに
乗せたあとに撮った一枚。

娘のGUCCI紙袋は単なる紙袋。
僕は娘が価値がわかるまでは
非ブランド三原則で娘はブランド
持たず作らず持ち込ませず。

だから中味は
娘の戦利品のこちら。

忘れ物気をつけまーす。

だけど最悪
娘以外荷物なんて
いらないけどね。



いるけど。笑

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