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今日陽も暮れ始めた頃某所で
妻と娘と待ち合わせしている時
一人飲んでいたシャンパングラスの中に
東京タワーが建っていた。

そのグラスを観ていたら

ユーミンの
「海を見ていた午後」
という歌を思い出した。

一日でも早く免許が取りたくて
高3の17歳の時に教習所に通い
18歳になってすぐ
免許を取ったばかりの頃

この歌の歌詞に登場する
横浜・山手にある
「ドルフィン」というレストランに
東京から車でよく行ったなぁ。

なぜその事を
思い出したのかと言えば

歌詞の中に出て来る
そのレストラン
「ドルフィン」からの景色で

「ソーダ水の中に貨物船が通る」

というフレーズと
シャンパンの中の東京タワーが
重なったからである。

しかし当時
その歌詞が本当かを観たくて何度も行き
その度にソーダ水を頼んでは
あらゆる席に座ってみたが
結局ソーダ水の中を貨物船は通らず

二十歳直前の僕は
「なんだよ」と共に
「ユーミンのイマジネーションすげ」
と思ったのを覚えている。

「晴れた午後には遠く三浦岬も見える」

とあるが
こちらもユーミンマジック。

もはや30年近く行っていないが
今もバレーパーキングで
駐車できるのだろうか。

あのバレーパーキングが
大人になった気がして好きだった。

時を経て今僕の目の前には
ソーダ水でも貨物船でもないが

シャンパングラスの中に
東京タワーが建っている。

飲み干すか。

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おちまさと

飲み干した瞬間
娘の笑い声がした。
妻と娘が到着した。

何だかタイムマシン気分だった。