今日「サザエさん」の
お父さん磯野波平役の
声優・永井一郎さんが
亡くなられたというニュースが。

先日「巨人の星」の
お父さん星一徹役の
声優・加藤精三さんが
亡くなられたばかりで

偶然にも
昭和を代表する

二大父親像であった

星一徹と磯野波平

が帰らざる人となった。

どちらも
息子への口癖は

「馬鹿もん‼︎」

であり

星一徹の異常な愛情が形成する
極端な教育論と

磯野波平の家族団欒の中での
げんこつスパルタ論は

比較にはならないが

昭和の父親像

という大きな括りでの
中には収まると言っても
過言ではないだろう。

父親は偉大であり
どんなに不条理であろうとも
逆らうなど以ての外。

一徹も波平も
家のど真ん中に鎮座する
絶対的神的存在。

ただ2人に共通するのは
本来無類の酒好き。

一徹は普段自粛して
何か良い事があった時以外は
飲まないが本来は酒好き。

升酒に塩を盛って飲むという
到底スポーツアニメとは思えない
シーンもある。

星一徹と磯野波平
居酒屋コラボ
観たかったなぁ。

まだこれからも
あるかもしれん。

でも星一徹側はOKでも
磯野波平側の「サザエさん」ガード
固そうだなぁ。

偶然にも
この2014年1月に
星一徹と磯野波平という
二人の昭和の父親像が
亡くなられたという事は
もしかしたら
何かの節目なのかも知れない。

今や共働きが主流となり
父親は鎮座などという言葉とは
かなり縁遠くなっているはずだ。

しかし一方で
まだ日本人の父親は
子供と接する時間が
一日平均34分という
世界稀に見る短さ。

これからの新しい

平成の父親像

21世紀の父親像

とは何か。

もしかしたら
これまでの父親像は
古き良き伝統芸として残しながら

劇的に新たな概念を
作り出して行く時代に
突入したのかも知れない。

これは
父親像だけでなく
同時に

ライフスタイル全般の変化と進化

も迫られているのでは
ないだろうか。

これから
人口が減り
特に生産人口が減り
少子高齢化が明らかな中で
高度経済成長の頃の様な
放っといても右肩上がりという
再現に期待するのもおかしく

エネルギーが足りず
海外から買う金もないと仮定すれば
これまでのライフスタイルからの
劇的変化を覚悟する事も
やらなければならない
段階に入った気もするのだが。

その辺りにも

新たな父親像

などというものも
くっついてきそうな気がする。

おちまさと

星一徹と磯野波平
果てしない時間
楽しませていただきました。

時を経て
今自分が父親となり
星一徹・磯野波平の理論武装が
益々遠く感じる今日この頃。

逆に娘に「馬鹿もん‼︎」って
一生言わない自信あるもんなぁ。

永井一郎さん
加藤精三さん

ご冥福をお祈り申し上げます。
合掌。


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