娘は夜になると
「なんでくらくなるの?」
とよく聞いてくる。

ファンタジーな答えは
僕は個人的にしたくなく
ただまともに話せば長くなり
子供にとってそんな長尺は
耐えきれないので
「◯◯だから」
と5文字ぐらいで答えてみたいが
それも不自然。

「なぜ夜は暗くなるのか」

という質問は奥が深い。

香港の最後の夜も
御多分に洩れず暗くなり始め
48歳を3日後に控えた僕は
未だなぜ夜は暗くなるのかという
娘の質問に鮮やかな解答はできず
一体いつになれば明解な答えを
できるのだろうかと考えながら
一人遊びをする娘を眺めていた。
photo:08


最後の夜は
ホテルの中華レストランで
今回の出来事を振り返り
その後に地下にある
巨大ショッピングモールに
ママのお土産を買いに行こうと決め
エレベーターまで行ったのだが
photo:10


最上階の屋内プールが
どうしても気になり
覗くだけ行こうと行ったら
天井と壁が全面スクリーンで
見たことないプールだったので
大至急水着購入。
photo:01


娘とひと泳ぎ。
こういう臨機応変に
面白いを優先して
乗ってくれる娘が好き。

泳いだり
ジャグジーに
入ったりした後
photo:02


レストランで旅を振り返る。
揚げ海老パン
美味かったなぁ。
娘が食べる姿を見ながら
娘と初めて2人きりで
近所の居酒屋さんで
初デートした事を思い出す。

まだ2歳なったばかりだったか
前だったか。

たった2時間ぐらいに
ドキドキしながら挑戦し
クリアできた事が懐かしい。

あれから

ハワイ
LA
そして香港。

近所の居酒屋から
距離も時間も延び
その分
娘は成長し
僕は娘に成長させられている。

食べ終わり
呆れるほど大きい
地下のショッピングモールへ行き
ママのお土産を丹念に2人で選び
再びホテルへ。
photo:03


娘よ。
この書き割りの様な景色が
香港の百万ドルの夜景だ。

リッツカールトンのタワー自身も
電飾が走り
香港島側からは
九龍の夜景を皆観ているのだ。
photo:04


photo:05


部屋からさらに夜景を楽しみ
クリスマスという事もあり
ツリーの電飾も多かったなぁ。
photo:06


娘と今回の香港旅に乾杯。
photo:07


お疲れ様。

まだ明日の飛行機が
残ってるけどね。
とりあえずね。

僕が娘と2人きりで旅をするには
たくさんの理由があり
妻は理解してくれて
続けさせてもらっている。

かっこつけた事を言えば
娘をグローバルスタンダードに
育てたいからで
「三つ子の魂百まで」理論を
実践中であり
育てたいというより
僕ができる唯一の「ギフト」
だと勝手に思っている。

しかし
たくさんの理由の中で
とても大きな理由は僕自身の

「生きてる感」

である。

娘と2人きりで
育児真っ向勝負プラス海外旅
という事に
他ではあり得ない

「生きてる感」

を感じる。

それはなぜ毎日ランニングし
フルマラソンに出ているかとも
似ているかも知れない。

アスリートやレーサーや
アーティストなどの方々は
「生きてる感」と仕事が
直結しているかも知れないが
僕の仕事は「生きてる感」とは
また別の快感や対価となる。

今回も何度も

「生きてるなぁ!」

と思った。

多分一秒でも見失う事ができない
娘という存在をリアルに守り抜く

という状況から来るものもあり
さらに自分達とは違う人種と言葉が
飽和した中に放り投げられた中で

いかに娘も自分も
本気で楽しめるか

という大命題に挑む。

かけがえのない存在であり
妻と自分のDNAの命を
今まさに守り抜く。

ママはこれが日常だから
大袈裟に聞こえるかも知れないが。

だからこそ
ホテルの何気ない時間が
愛おしいのかも知れないなぁ。

香港の摩天楼を眺めて
ふとベッドの上でお絵描きしてる
娘を見ると
なんだか遠くまで来たなぁとか
思うと以心伝心か
娘が僕を見て笑いかけ
またお絵描きに戻った瞬間など
このホテルの部屋ごと
空間を真空パックみたいに
取っておけないかなぁと思う。

くだらないケンカもしたし
「ママ~」とも何度か泣かれたけど

荷物をまとめて部屋を出る時に
娘が

「帰るの?まだいたい」

その言葉だけで
今回も旅をして良かった!

帰りの飛行機で
ちょっと娘とはしゃいだら
娘が「パパ、しーっだよ」
と言われた。

娘はたった4日間でも
目に見えて成長した。

また行こう!

もう次の次までは
考えてあるよ。笑

おちまさと

photo:09



iPhoneからの投稿