僕の人生は
映画に救われて来た
ところがある。

だから娘には
僕がこれまで観て来た
数千本の映画の中から
厳選した独自な
映画による教育

「映育」

をしたいと
娘が生まれた時から
考えていた。

食による教育が
「食育」
ならば
映画による教育は
「映育」

ディズニーやジブリは
0歳の時から
モニターにかかる映像としては
触れているが

しっかりとストーリーを追って
というのはなかなか難しいので
まだまだ先の事と思っていたが

最近娘が様々なシーンで
すでにストーリーを把握している
と感じたのもあり
「映育」をスタートする事ができた。

もちろん全て
僕は何回も繰り返し観ている作品
なので三歳児には早いシーンは
飛ばしたりオリジナルな手法で
観せない。

そんな独自の「映育」で
結果しっかり観せたのは
やはり大好きなこの映画

「ルパン三世カリオストロの城」

これは娘と一緒に観ながら
やはり自分自身が
この作品を本当に好きなんだなぁ
と改めて思う。
すでに娘と累計何度観たか
数え切れない。

さて
実写の映画の
記念すべき第一作目を
何にするかはTSUTAYAで
長時間ウロウロし
かなり悩んだ。

悩んだ結果

「菊次郎の夏」

にした。

僕の人生を変えた
北野武監督の作品を娘に
やはり一番に観て欲しい。
しかし
「アウトレイジ」
は観せられない。笑

娘はすっかり
たけしさんファン
というか
テレビにたけしさんが映ると

「菊次郎!菊次郎!」

とすっかり菊次郎ファンに
なった。

次はアニメに戻し
アニメ作品の中でも
子供ができたら観せたいと
思っていた名作

「クレヨンしんちゃん
嵐を呼ぶモーレツ!大人帝国の逆襲」

しつこいようだが
観せられない所は観せない。笑

クレヨンしんちゃんというと
お下劣系ギャグ炸裂的な
イメージがあるかも知れないが

この「大人帝国の逆襲」は
本当に大人が泣く名作。

娘は東京タワーで体を張る
しんちゃんが好きになった。

次に観たのは

「アーティスト」

アカデミー最優秀作品賞にもなった
無声映画。

初めて観た時から
子供に観せたいと思っていて
当時監督とも対談させていただいた
作品でもある。

華麗なタップダンスと
大活躍のワンちゃんが
娘のお気に入り。

そして

「タイタニック」

しつこいようだが
観せたくないシーンは
チャプター飛ばし。

飛ばしても
ジャックとローズの
密度の濃い時間は伝わる。

飛ばしたシーンは
僕がTwitterサイズで
説明するのだが
娘は上っ面な説明は嫌がり
本質を掻い摘んで話すと
納得する。

子供は子供じゃない。

「映育」は
自分の伝える力が同時に
自然と鍛えられる。

しかしチャプターで飛ばすなど
「映育」は
VHSではなかなか難しかった
かも知れないなぁ。

そんな様々な作品を観せていると
どれもついいつもの
自分のツボで
僕が嗚咽して泣いてしまい
娘には

「パパ泣いてるの?」

と不思議がられる。

まだなぜ泣くのかが
わからない所もある。

僕は映画館でも
周りが引くぐらい
つい嗚咽して泣いてしまうので
やはり娘の前でも泣いてしまう。

こうして
結果
娘への「映育」と思いながら
また自分自身への「映育」にも
なっている。

これ程
TSUTAYAで悩み
滞在時間が長くなってるのも
久しぶりだなぁ。

めちゃめちゃ楽しい時間だ。

もう次回作以降のラインナップも
決まって来ている。

おちまさと

しかし
やはり
最初の
カリオストロの城が
印象深い娘は
クラリスになりきり
僕に
「ルパン…」
とカリオストロごっこを
仕掛けて来る。

しかもそんなシーンあったか
という要求が多く
自分が倒れて
「ルパン助けて」
と言ったかと思えば
「はい、パパ、倒れて」
とかなりドライに指示され
今度は
「ルパン…」
と僕を抱き起こそうとしたり。

何回か
「菊次郎」
と呼ばれた事もあり。

独自な「映育」は
まだ始まったばかりである。


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