娘と2人きりである場所に
お出掛け中
思い切り泣かれた。

現在3歳半だが
2人きりの時には
今まであまり見せた事のない
2歳イヤイヤ期的泣き。

それこそ
ハワイやロスの
2人きり旅でもなかったのだが。

場所はコンビニ。

子供特有の
突然の睡魔もあるのだろうが

表面的理由は

ヤクルトが
売り切れだったから。

突然の「ヤクルト飲みたい」宣言に
やっとコンビニに入ったら売り切れ。

やばい空気は察知したのだが
その場にへたり込み
店内に響き渡る号泣。

こうなるとなかなか
対処が難しいのが
子育てあるあるのワンシーン。

どんな声をかけても
火に油を注ぐ事となり
どんな台詞も空虚となる。

ちょっと触ろうもんなら

「やめてー!泣」

みたいな言葉とリアクションに
店員から客までが完全に
パパが何かしたのか的な目線。

パパはサッカーやプロレスの
審判への反則してませんアピール
のように両手を上げ
2歩下がるしかない。

そんな中さらに娘は

「帰りたいー!泣」
そして
「帰りたくないー!泣」

心の中ではつい
「どっちだよ!」とか
「西野カナか」
とか突っ込みながらも
こういう時は為す術もなく。

時間が解決するしかない
と思いつつも困り果て

「ヤクルトもっと多めに入荷しろや」

など全く罪のない
株式会社ヤクルトにまでも
心の中で悪態をつく。

しかし
あまりの長尺に
最後は強行突破で
座り込んで泣く娘を抱き上げ

店に迷惑がかかるのを
短時間に収めるため
ダッシュでとにかく外に出る。

暫く寒空の下を
泣く娘を抱き歩きながら

「別のコンビニに行ってみないか」

という物凄くあたり前で
シンプルな提案に
少しずつ冷静さを取り戻す娘。

結果三度目の前を通過した
工事現場の入り口の
おじさんにとっては

「ヤクルトは必ずある」
「コンビニはここだけじゃない」

などマヌケな台詞を
マジトーンで繰り返す父親と

その台詞に頷きながら
心落ち着かせる娘は
果たしてどんな光景に映ったか。

帰宅し妻に
そんな一部始終を話しながら
娘はすっかりコンビニの出来事など
忘れてぬり絵をしたり歌い踊ったり。

そして夜。

おやすみの時間。

ママと先に寝室へ。

いつもは寝る前にパパに
ハイタッチと
ホッペにチューしてから
寝るのに
寝ちゃった。

ま、いっか。

すると娘が
ひとりドアを開け
走って来て

「忘れちゃった」

とタッチとチュー。

何だこの長時間かけた
ツンデレは。笑

娘心と秋の空。

子供は大変な事があっても
笑顔一発でオールオッケー。

全てが
かけがえのない時間である。

おちまさと

その後
別のコンビニで
ヤクルト無事確保。
しかし愛されてんなぁヤクルト。
来年は神宮の
スワローズ戦連れて行こう。
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