成田第二で
チェックインから
荷物検査に向かうまで
娘はスーツケースと一体となり
初めての2人きりハワイはスタート。
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結果行き帰り
成田ホノルル両空港
全てこれで移動となる。
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但し以前も書いたが
他人に迷惑を掛けないなら
スーツケースに乗るのは
「20歳になってもやらんだろ理論」と
「今しか観れない景色からの
感性の育成」の面から
個人的教育方針で問題なし。

しかも実は常に離れず安心かつ軽く
2人きり旅のパパはめちゃくちゃ楽。

出国審査も済ませ
早速サクララウンジへ。

言っても
家族では年に何度も
東京とハワイを往復しているので
経験値はあり
場面場面でのコツも知っている。

さらに
2人きり旅行は経験ないものの
あらゆる場所へ2人きりデートを重ね
まさに練習は数限りなく積んでいる。

今回は
マイナーからメジャーへ
デビューするだけだ。

しかし
だからこそ
今回僕のコンセプトは
先日ハワイ滞在中に書いたブログ

「過信せず」

に決めた。

今回は新たな挑戦である。

初めての3歳児と海外5日間に
過信は禁物である。

ラウンジに入り
改めて今回の2人きり旅の
難しさに気づく。

「そうか…
こんな安全なラウンジでさえ飲み物や
食べ物を取るにも娘を常に連れて
行かなければならないのか」

娘を席に一人に待たせる事は
これから5日間皆無なのだ。

増してやアメリカは
13歳までお留守番させては
ならない法律があるように
3歳児を一瞬でも一人にさせるのは
御法度。

これから
120時間完全密着。
ちなみに
日本のパパの一日の育児平均時間は
世界最低レベルのたった
48分。

比べる訳ではないが
今回はノンストップの
7200分が待ち受ける。

しかも先程の写真の様に
娘はおてんばフルスロットル。

「飲み物食べ物おてんば娘」
を同時に運ぶ。
そういう何かのゲームの様な生活に
突入したのだ。

しかし人間何とかやれるもの。

ドリンクバーの横の席を陣取り
娘と何往復かして完了。

やはり
マイナーでの千本ノックが花開く。

その御褒美か
大好きなサクララウンジの
オリジナルカレーにあり付く。
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このカレー
いつ食べても
美味いよなぁ。
僕はいつも
カレー丼風に盛る。

しかし
ここで過信しては
今後娘を片手に
こういうシチュエーションで
バッグを置きっ放しにして
娘と何かを取りに行っているその隙に
財布を盗まれかねない。

「今回の旅
絶対ビュッフェは辞めよう」

が、しかし
着いた初日は家ではなく
アウラニディズニーホテル。
翌朝はディズニーキャラクターと
一緒に食べるビュッフェだ。

もう明日は明日の風が吹く状態。

さらに搭乗直前ラスト30分は
底知れぬ体力を消耗させるべく
プレイルームへ。
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縦横無尽に遊びまくってもらい
いよいよ搭乗。

今回はJALの
シェルフラット。
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以前の手動から電動に進化し
大人にとってはほぼフルフラット。
絵本貸出サービスや
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キッズ向けおもちゃ
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チャイルドミール
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要予約だが
おむつ提供
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さらには
おむつ台付き化粧室など
かなり子供同伴旅に配慮が
行き届いている。

いよいよフライト。

6時間半の緊張感。

これは機内だけでなく
娘と2人きりで過ごす時の
僕なりのやり方だが

「育児は外交に似ている」
だからこそお互いの
「対話と圧力」

もっとわかりやすく言えば
「娘はクライアント」
という発想。

この26年間
様々なクライアントと会っているが
さっきと真逆な事を言われるのは
当たり前の世界である。

これはまさに3歳の娘と一緒。

僕はクライアント同様
娘の理不尽な要求や
直前と真逆な意見を言われても
200%まずは
それをわがままと思わず
「アイデア」として聞く。

例えば機内で直前まで
「何か食べたい」
と言い食事をスタンバイした瞬間
「食べないー」
となれば

「確かに」

とそれを新たなアイデアとして
受け入れるのがプロデューサー。

もちろん
そのアイデアが斬新過ぎて
カチンとする時もある。

しかしそこで
食べるという自分のイメージを
無理に貫こうとすれば余計非効率。

「育児は外交に似ている」

と書いたが
まさに
「怒り」に「怒り」をぶつける程
無駄な時間と労力を費やし
さらには戦争となり
お互い途方もない歴史を遂げる。

3歳の娘の理不尽や無意味な怒りに
対しては怒りで返すのではなく

「新たなアイデア」

と受け入れる事こそ
お互い傷付く時間を短縮する。

僕は個人的に

「子育ては合気道」

という持論があり
イライラをイライラで受け止めては
矢印がぶつかり合うだけであり

娘のエネルギーの矢印を
そのまま自分のエネルギーに変えて
遠くへ投げる合気道の気持ちで
接している。

そうすれば親も怒らずに済み
怒れば火に油を注ぎ
逆に煽る事となり
余計な労力を生み
結果自分に返って来てしまう。
これはコスパ的に無駄である。

しかし
まさに風を受けて
それをエネルギーに変える
風車の理論では
子供の理不尽な暴走は
ある種拍子抜けとなり
無駄な時間も短縮させ
良き方向に力を爆発させ一石二鳥。

特に機内など他者のいる
緊張感や神経戦が続く環境では
いち早く娘の無駄なパワーを
鎮めるには
「どうしてできないの!」
ではなく新たなアイデアとして
受け入れた方が
結果早い時間で解決するのでは
ないだろうか。

今回で言えば
2時間は寝て
2時間は飛行機のアニメやiPad
などで楽しみ
あと2時間は
様々な新たなアイデアを
受け入れた。

受け入れず
ファイティングポーズに
ファイティングポーズで挑んでは
2時間では収まらないはず。

話は逸れるが
現代を生きる
日本中世界中の親達は
どれだけディズニーと宮崎駿さんに
お世話になっている事だろうか。

話は戻るが
この5日間で感じたのは

子供の言動や行動に
自分のイメージを描き過ぎ
そのイメージ通りにならない事を
怒りやイライラに変換し

そのイライラを抑えた瞬間に
「育児ノイローゼ」の種が
植えられてしまうのでは
ないだろうか。

「子供はイメージ通りにはならない」
「子供に期待しない」(いい意味で)
「子供の理不尽な意見は
斬新なアイデアとして受け入れる」

が僕なりの
育児突破法である。

男が好きなロジカルな考え方
かも知れないが
この「子育て合気道」がなければ
5日間の中で起きる細かなハードルは
越えられなかったような気がする。

さて
総じれば今回一度も泣かず騒がず
とてもいい子で過ごしてくれて
無事ホノルル空港に到着。

トイレでの爆弾処理も
速やかに何度も海猿のバディーの様に
完全解決。

飛行機は
食やトイレや睡眠など
娘が何をしたいかを先回りした
先手必勝。

その為の最低限のアイテムが
飛行時間中
いかに美しい順番で
リリースされるか
その構成力がとても試される。

その6時間半を俯瞰した
スタートからゴールの構成を
ゴールから逆算して考える。

これはプロデュースの
初歩的なトレーニングにもなるのだ。

そして
一旦ハワイ宅に行き荷物をまとめ
初日は車でディズニーホテルへ。

娘はまるでこれまでの移動距離を
感じさせる事なく
疲れを知らぬ勢いのまま
海でパワー爆発。
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初めての2人旅は
まだ始まったばかりである。

おちまさと


プール
夜のショー
一秒も気が抜けず
寝るまでマンツーマンの
ディフェンス&オフェンスは続く。

ついに初日就寝。
やっと穏やかな時間が…

と思いきや

深夜の
「ママー‼」コールが始まった‼



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