久しぶりに
「戦場のメリークリスマス」
を観る。

妻に観せたくて
DVDを買ってから4年の月日。
娘が寝てる間に急遽観る事になった。

公開当時僕は18歳とかで
ビデオもない時代で
渋谷や新宿の映画館で
20回ぐらい観た作品。

気合いで
当時一人一人の
台詞から動きまで
覚えたから今もやはり
記憶は鮮明。

その後
VHSでも100回。

しかし
現代はBlu-rayやDVDとなり

何度もデヴィッド・ボウイと
坂本龍一のキスシーンも

たけしさんとトム・コンティの
名ラストシーンも

チャプターで
繰り返し観れてしまう。

映画館で目を皿にして観ていた
自分にとっては
嬉しいしなぜか切なく
複雑な気持ち。

戦メリトリビアだが

あのデヴィッド・ボウイに
キスされる坂本龍一さんの
コマ落としの様な編集は

フィルムが切れる寸前で
たまたまああなったらしく

カメラマンさんは
大島渚監督に怒られると思ったら

逆にいいと採用されたらしい。

クリエイティブの世界では
映像も音楽も
こうしたミスタッチが
逆にいい味として採用される事は
よくある。

普通の仕事でも
ミスタッチはあるかもしれない。

しかし
あのシーンは
ダ・ヴィンチの名画を観るように
観る度に心震える。

しかしローレンスのトム・コンティは
今観ると安倍総理に似てるなぁ。

いい映画は
いつ観てもいいなぁ。

やはり
映画って
ある種の決まりと
その決まりを守りながら
既成概念をぶち壊すのが
映画だったよなぁ

などと今更ながら
当たり前だが改めて思う。

観終わってから
居眠りから起きた娘に
何十回も

「ローレンス!」

と名ラストシーンの真似をしていたら
最初は笑っていたが何度目かで
リモコンを普通に片付けられた。

メリークリスマス。
ミスターローレンス。

おちまさと

ビデオもYouTubeもない時代、
映画鑑賞は気合いだったんだよ。

気合い映画鑑賞は
近未来必ず娘にさせたい
唯一ぐらいの僕の教育法だ。



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