会社に連絡があった。
『J.TEST実用日本語検定』
という
外国人日本語学習者向けの練習問題集
にかつて週刊朝日で連載していた
僕の『逆転満塁サラリーマン』の
ある回を
「問題に使いたい」
というらしい。
自分の書いた文章が
あのいわゆる
『以下の長文』
になるのはおもしろそうだと快諾し
今回その問題集が完成し届いた。
以下実際のページである。
読みにくいので
テキストに再現。
これ日本人でも難しいかも!
問題6
次の文を読んで問題に答えなさい。答えは1・2・3・4の中から一つ選びなさい。
「プロの定義を考える」
おちまさと
「あなたはプロですか」
プロ、と言われても、プロ野球のように、はっきりとアマチュアとの境界線がある職業ならまだしも、一般的な仕事では「プロの定義」はあいまいなものです。
「プロとは何か」と考えるときに思い出すのが、「道を知らないタクシーの運転手」です。
「すみません、新人で道に詳しくないので教えて下さい」と言われた瞬間、「プロとは一体何なのか」と考えてしまいます。
他の交通手段よりも高額なタクシーを選択する理由は、「その道のプロ」と思うからです。それがなぜ、お金を払ってまで運転手に道を教えなければならないのか、( A )。
まず、プロの定義の一つとして「無駄を省く能力がある」ことがあげられるでしょう。無駄な労力や時間を省くために、プロの力を借りる。もっと言えば、借りるのではなく( B )訳ですが。
反対に「この運転手さんはプロだ!」と思う人は、絶対間に合うのは無理だと思っていたのに、法定速度内でありながら、想定外の裏道を駆使し、間に合ってしまう人です。
(・・・中略・・・)
そのジャンルで飛び抜けた才能を発揮することがプロだと思います。ですから、「無理」「難しい」などという言葉は禁句です。
(「週刊朝日」2010年10月22日号より一部改)
(52) ( A )に入る文はどれですか。
1 腑に落ちません
2 元も子もありません
3 面目ありません
4 手も足も出ません
(53) ( B )に入る言葉はどれですか。
1 貸す
2 諭す
3 買う
4 売る
(54) 文章の内容と合っているのはどれですか。
1 プロの定義は曖昧であってはならない。
2 タクシーの運転手こそプロ中のプロである。
3 才能を最大限発揮し、客の要望に応えるのがプロである。
4 プロとは、たとえ法律違反を犯してでも客に便宜を図るものである。
どれだろう~。
俺が悩んでどうする。
おちまさと
正解はまた。