2歳の娘は

『アンパンマン』

と同じように

NHKの

『おかあさんといっしょ』

が大好き。


もう気が付けば

『おかあさんといっしょ』

を観るようになって

どれだけの月日が経つだろう。


すでにその間に

まゆおねえさんは卒業し

アメブロデビューをしている事が

その年月を表している。


そんな

『おかあさんといっしょ』

を観るようになってからというもの

不埒な僕は


おにいさんとおねえさんも

収録帰りに居酒屋とか行って


「流石に今日の子達ノリ悪くね?」


とか


「わかんないけど

あそこのダンスもっと

振り切ったほうがいいんじゃん」


とか


多少の愚痴も入りながら

飲んだりすんるんだろうかなど

いらぬ妄想をしたりしている。


店は

和民方面か笑笑か

もしくはバーミヤン?

バーミヤンお酒あるのか?


恋もあるのか?


こういうことを考える度に

自分という人間は

『アンパンマン』もしかり

娘が真っ直ぐ夢中になっている

コンテンツに対して


なぜこんないらぬ妄想をするのだろうか

なんて低俗な人間なんだろうか

と思ったり思わなかったり。


しかし

話を戻すが


『おかあさんといっしょ』


は本当に凄い番組である。


0歳数ヶ月から2歳の今日に至るまで

娘をいや

全国の子供達を釘づけにさせる

そのぱわわぷ。


御覧になっていない方へ

パワーという意。


だって

それを大人達が計算し

楽曲を作り演出をしている訳で

そのターゲットとなる

0歳からの子供達が

「やばいんだけど」

と集中するように作っている

この企画・演出・プロデュース力。


相手がティーンや大人なら

まだマーケティングや計算もつくが


0歳からの子供達の気持ちを

マーケティングする術もないというか

0歳から2歳に

「最近どう?」

とアンケートとる訳にもいかず

ある程度は

かなり経験値と学術的な観点や

こういうことが好きに違いない

という想いで作るしか

正解はないはずなのである。


しかし

あれだけ

全国の子供達が熱狂し

その映像がiPadで流れれば

それまでレストランで泣いていた

としても

「それ流しちゃう感じ?」

と子供達の涙も止まり

「一応観とこかー」

的に観始め

数分間でも素敵な外食時間を

プレゼントしてくれたりもする

『おかあさんといっしょ』


僕が

この『おかあさんといっしょ』で

最もその凄みを感じるコーナーがある。


それは

数々ある

どんどん変化していく

歌のコーナーはもちろんなのだが


最も凄みを感じるのは


『ぱわわぷたいそう』直前の

インターバル的数秒間

毎日生き物が映る筆休み的な

コーナーである。


コーナーではないな。


本当に数秒間

10秒か15秒か

毎日違う生き物が映るのだ。


その直前までは

おにいさんおねえさんたちが

激しいダンサブルな楽曲や

バラードっぽい楽曲を唄い踊り

最後のコーナーである

よしおにいさんの

名物『ぱわわぷたいそう』への

気持ちの切り替え的な映像である。


関係ないが

『おかあさんといっしょ』

僕は流石に毎日観る訳でなく

飛び飛びで観ているから

気のせいかもしれないが

よしおにいさんのテンションが

日によって

多少違うように観えるのは

気のせいか。笑


「お!今日気合い入ってんなぁ!」


という日と


「今日ぱわわぷの歌詞の語尾のキレが

平坦過ぎやしないか。

何かあったのかな。

だって今日かぶってる帽子が

いつもより斜めじゃないじゃん!」


とか本当に1ミリもいらぬ妄想を

一人考えていたりする。


話は戻して


その『ぱわわぷたいそう』の

直前に入る生き物の映像。


これが何が凄いって


例えば

その日の生き物の映像が


カニの映像だったとする。


そこには

穏やかなBGMが流れ

カニが海の中でよたよた

しているかわいい映像である。


『ぱわわぷたいそう』前の

まさに

嵐の前の静けさ的な映像である。


その映像の凄みとは


そのカニの映像に

静かに入る1枚のテロップである。


そこに入るテロップは



「かに」



凄い。


カニの映像に


かに


とだけスーパーが入るのだ。


僕のテレビ制作人生で

カニに かに というスーパーを

入れたことがないというか

考えて見た事もない。


0歳から始まる

ターゲットへの心配り。


なぜ

こんなに

子供の気持ちがわかるのだろうか。


スーパーなど入れるとしたら

10年以上前から

僕もしつこいほど入れていたが

いやらしい程に

今何をやっているかを説明する

視聴率を意識した

サイドスーパーや

出演者のコメントを際立たせる

コメントフォロースーパーや

この後とんでもない出来事が

起きる かも 

というスーパーなど

スーパーというのは

そういうことにしか使った事が

殆どない。


それが


かに


である。


このスーパーが

『おかあさんといっしょ』

の凄みを表す

最高の瞬間なのである。


これは

毎日生き物が変わる。


熊が映れば


くま


と入り


鹿が映れば


しか


と入る。


よく考えれば

出演者に必ず名前スーパーが

入る訳で

当たり前の事なのだ。


鳩が映れば


はと


と出るのは当然なのだが

今となっては斬新であり

子供のハートを掴む

つい忘れかけてしまう

本当の第一歩のなのである。


僕は個人的に

今日は何の生き物映像だろう

といつもあのコーナーに

一人期待している。


ひとりいきものがかり。


他の楽曲のコーナーは

歌がどんどん変わるが

あのコーナーは普遍。


ネタは尽きる訳もない。


ある日

夏とか


蚊が映って



ってスーパーを期待している。


もっと進化してもいい。


動詞バージョンとかも

いいのではないだろうか。


例えば

猫が寝ている映像で


ねる


とか。


いやない。


やっぱり

あそこは

生き物の名前がいい。


他のコーナーは

やっぱり歌だから

いろいろ移り変りがあり

変化していくのはいいが


あのコーナーなくなったら

生まれて初めて投書するね。笑


オープニングタイトルが

流れるだけで娘が喜ぶ

『おかあさんといっしょ』


本当に

『おかあさんといっしょ』

は凄い。


誰か偉い人

めちゃめちゃ凄い賞を

授与して欲しい。


何かそれっぽい

社会派ドキュメンタリーとか

よくうんちゃら賞受賞とか聞くが

ノーベル賞とか

アカデミー賞みたいな賞を

毎年グランプリで渡した方がいい。


もうもらってんのか。


ならいいが。


おちまさと


『ダークナイト ライジング』


ジャパンプレミア

観て来た。


深くは語らんが

期待し過ぎた自分が悪いね。


ヒース・レジャーのジョーカー後の

悪役作りは当然難しいよなぁ。


ブルース・ウェイン

今回星飛雄馬クラスに

苦悩が長い。


全編2時間45分だから

多少切っても。


クリストファー・ノーラン監督

2回対談したことあるのだが

めちゃめちゃクレバーな方だから

その辺りの意味を

ある日聞いてみたいなぁ。


つい観ながら

『おかあさんといっしょ』の方々なら


バットマン登場のところに


バットマン


というスーパー入れるだろうなぁ


と考えながら観ていた。


でも

ダークナイトシリーズ

とにかく完結編だからね。


やっぱり

観てから

語るべし。