「なう。」


である。


すたれたかと思った頃が

実際は世の中全般的には

旬だったりするものである。


フェイスブックが

かなり広く浸透した中

“今こそ本当の意味での”

「なう。」が来ているのでは

ないだろうか。


最近

大勢で御飯を食べると

男も含めかなり多くの人が

食事を写真に撮り始める。


以前は

タレントだけ


その後は

ブログをやっている人間だけ


が食事を撮影していた時代もあったが


今では

かなりの割合が撮り始める。


まさに

「なう。」の公開

「なう。」のガラス張りである。


ネタがないということもあるだろう。


ネタ?


一体なんの為のネタだろうか?


それはまた

後述しよう。


以前は

「誰がどこで見ているかわからない」

などと心配するのは

タレントだけだったが

今となっては

フェイスブックにより


『一億総タレントか?時代』


フェイスブックをやっている人間

みんなが

「誰がどこで見ているかわからない」

などと言う。


しかもタレントは

自分で何かをネットにアップする場合でも

節度を保ち

公開することしないことを

取捨選択して

注意深くアップしているとは思うが


それを考えると

一般の人のフェイスブックは

もっと剥き出しで

ブログ10年の経験から

見ていて大丈夫かと

勝手ながら心配になる。


ま、正直

他人事だが。


「なう。」の公開を

剥き出しにし続ければ

それは履歴として永遠に残る。


消してもどこかで残る可能性がある。


しかし

「なう。」文化なので

例えば若い世代は

今の恋人を載せなければ

「なぜ載せない」とお互いが

リクエストするのは当然。


だが

フェイスブックが浸透し始めて

まだ2、3年ぐらい。


これから5年10年と経った

意外と近い将来

若い世代は

全く違う恋人といる可能性もあり

お互い人生全ての履歴を

見る必要もない部分まで

見ることになる可能性はある。


しかし

今は

ある種


「なう。」という名の病。


「なう。」さえよければいい


という空気を感じてしまう。


また一方で

将来の安定を第一優先している

というところもある。


「なう。」と安定。


しかし

ここから来る未来は

その言葉とは程遠い現実がある。


現在

20歳~34歳が2478万人

75歳以上の後期高齢者が1422万人


これが

2030年には

20歳~34歳が1720万人と

なんと30%減

比べて

75歳以上が2266万人と

59%増。


さらに

2060年には

20歳~34歳が1103万人と

55%減

75歳以上は2336万人と

64%増


となるのだ。


未来過ぎる?


そんなことないぞ。


じゃあもっと身近な

増税の予定カレンダーを

書いてみよう。


今月

児童手当に所得制限

住民税の燃焼扶養控除の廃止

8月

東電の電気料値上げ

10月

厚生年金保険料の増額

地球温暖化対策税(環境税)の導入

2013年

1月

復興特別所得税スタート

給与所得控除に上限

退職金の住民税控除の廃止

4月

国民年金保険料増額

10月

厚生年金保険料増額

2014年

1月

株式など配当・譲渡益の税率アップ

4月

消費税8%

国民年金保険料増額

6月

復興臨時住民税スタート

10月

厚生年金保険料増額

2015年

4月

国民年金保険料増額

10月

消費税10%


と全ては

増税増税また増税

増額増税また増額

が目の前に待っている。


それもこれも

上で書いた

生産年齢人口の低下と

繋がって来る話である。


まあ

本当にこの増税が必要で

少子高齢化対策や

東北復興に具体的に

直接的に使われるのであれば

まだ納得するが

そここそ国には


「増税使い道なう。」


とガラス張りにして欲しい。


こうして

短期

そして

中長期と

大変な現実が

迫っているのは間違いない中


あまりに

木を見て森を見ず状態で


「なう。」ばかりを見過ぎていると


「なう。」という名の病


になりかねない。


一方

今を生き

「なう。」という木も

見続けなければならないのも現実。


しかし

最近

「なう。」だけに逃げ


今を生きる


という言葉を履き違え


リアルを潤わせるはずの

ヴァーチャルが

ヴァーチャルを潤わせるための

リアルのごとく


手段と目的が入れ替わり


結果


全員が

食事を無目的にスマホで

撮影始めているような

気がしてならない。


それは一体何のため

誰のため


「なう。」のため


か。


その


「なう。」は

一瞬にして過去となり

履歴となる。


だが


今が繋がって未来となる。


だから難しい訳だが


しかし


あまりに


「なう。」だけを見る


「なう。」病


は臭いものには蓋をしかねない

ような気がしている。


おちまさと


夢がないブログだなぁ。


だけど

まぁ時には現実も見ないと

夢も描けんからね。


人に話したら笑われるぐらい

壮大な夢を持ちながら

現実を直視する。


この振り幅

この寄りと俯瞰が

ますます必要な時代。


「なう。」だけでは

生きられないし

「なう。」も見なければならない


気がする。



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