現在
台風による強風で
我が家の高層マンション全体から
きしみ音がうなっている。

高層マンションの宿命。

耐震設計のための
あえて揺らして
きしませて
エネルギーを
放出させるように作られているため
できるだけ短時間で揺れを
終わらせる。

我が家の高層マンションは
何かあった時は
レジデンスにおいては
逃げろではなく
逃げるなというぐらい
建物の安全に自信を持ち
三日間の食料や水や毛布が
常に住民分備蓄されている。

それにしても
このビルがゆれて
そしてゆれもどる
きしみ音は心地良いものではない。

台風には
早く行き過ぎていただきたい。

そしてこのきしみ音を聞くと
311を思い出してしまう。

あれから一体日本は自分は
何が変化でき
何が進化できたのだろうか。

まるで311などなかったかのような
メディアの振る舞いに
つい乗せられそうになってしまうが

あれから一年以上が経ち
原発メルトダウン処理も
全くと言っていいほど
遅々として進んでいない。

きしみ音を聞きながら
あの頃の街から
ガソリンがなくなり
乳児水制限がいつまで続くのかと
思った不安の日々を思い出した。

そんな中
原発再稼働限定なしや
電力費アップ
経済危機からの
消費税アップ
東京直下型地震とか
きりなく国民負担が
限りなくまだまだ
やってくるはずだ。

国はきしみ音をあげ
左右に大きく振れるものの
いっこうに
そのエネルギーは
天下りぐらいにしか
放出できない。

その代わり
ストレスは国民負担として
国民に放出。

しかも
こんな生易しい国民負担では
終わらないはずである。

さらに国はきしみ
しかし耐震設計されていないので
ポキリと折れるかもしれない。

おちまさと

マンションのきしみ音が
さっきより倍になっている。

怖い。

きしみ音の中
寝かし付けた娘は
横でスヤスヤ寝ている。
船か飛行機にでも乗ってる
夢を見てるのだろうか。

娘の時代につけは
まわしてはならぬ。

今年の汚れ今年の内に。

ただでさえ数万年解決できない
メルトダウンという置き土産を
我々は贅沢と引き換えに
残してしまったのだから。




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