娘は毎日

仕事から帰った僕に

たくさん身振り手振りで

「きょうの出来事」を

説明してくれる。


しかし

2歳前なので

まだまだ

全てがハッキリと話せる

わけではない。


だが

本人としては

かなり深くそして力説しているので

できるだけ理解してあげたい。


理解できないのは

子供が悪いのではなく

親が悪いのだ。


そこで

僕はその娘の力説の中に


聞き取れるキーワードを

聞き逃さないように耳を澄ませ

聞き取れたキーワードから

前後をその表現方法から

推理と分析と想像で


今娘が力説している話の

全容を解明しようと努力している。


例えば

かなりの力の入り方で

たくさん喋っている途中

早口だが

「せんせいさようならみなさんさようなら」

というキーワードを聞けた!

と思えば


それは

時々通っているデイケアの

せんせいたちやまわりのこどもたち

との別れのシーンのことであり


ということは


「そうか!

今お別れのところを

話していたということだ!

ということは

その前までの激しいダンスや擬音は

今日みんなでやった

歌やお遊戯の話をしてくれているんだ!」


とそれまでの動きが

「お別れビフォー」であることが判明。


そこで

それまでの全ての話の流れを再構築し


さらにそのフレーズ後は

「お別れアフター」の出来事と推測。


娘が何を言わんとしているかを

ストーリー立てて想像し

できるだけ

娘にとってドンピシャな

リアクションと相槌を

できるだけ細かくうっていきたいと

心掛けている。


娘はちゃんと説明していると

思っているのに

違う相槌や言葉が返って来たら


「ちがう!」


と思うのは当然である。


これは本当に子供は悪くない。


ヒアリングできない

気づかない親が悪いだけだ。


だから

これは何気に

静かなる脳内バトルでもある。


できるだけ

こっちは耳を澄ませ推理し


「だから踊ったんだ!それで?」


「で、みんなは?」


「だからてんてんどんどんなんだ!」


とリアクションをしていく。


娘が


「そう!」


という目を輝かせた時は


「当たってる!ヨッシャ!」


と思い

さらに話を盛り上げていく。


しかし

時々ミスることもある。


「それでとんとんとんとんってやったのか!」


とか言うと


「ちがう!」


とその「違う!」だけは

めちゃめちゃハッキリ言われたりする。笑


そのハッキリさで

全部喋ってくれよ!笑


とか思ったりするが

この耳を澄ませて

わかるキーワードに気づき

前後を推理して

会話を進める


ことは

とても楽しいし

脳トレになる気がする。


しかもこれは何かに似ていると

思っていたのだが


何かハプニングがあった時の

英語のヒアリングに似ている。


わーっと喋れられた時

耳を澄ませて

自分のわかるフレーズや

キーワードを探し

分かるフレーズから

前後を再構築して理解する

ということがある。


これに近い。


これだって

聞き取れない方が悪い。


と僕は思っている。


娘ヒアリング。


娘のまだたどたどしい

きょうの出来事の話だって

聞き取れない

気づかない

親が悪いと思っている。


だから

耳を澄ます。


ベビーサインだって

子供もトレーニングするが

結局は親が気づくか気づかないかだ。


子供は何も悪くない。


しかもまだ1歳11ヶ月。


僕なんか多分

小学一年生ぐらいでも

今の娘ぐらいの説明力だったと思う。


しかも

娘には神経を集中していることは

悟られてはならない。


てっきとうに窓の外を見ながら

「そんなに集中して聞いてませんけどオーラ」

を出しながら

気楽に聞いてる空気感を醸し出しながら

耳だけは研ぎ澄ませ

彼女から発する

キーワードを逃さずチェック。


「だから、みんな笑ったんだ」


と相槌し

娘が


そうそうと話し続けたら


心の中では実は

「クリア!」と思う。


めちゃめちゃ嬉しい。


もしかしたら

親は永遠に子供の事は

世界中の誰よりも

世界中の全てが敵にまわろうとも


その心に


「一番に「気づく」こと」


が重要なのではないだろうか。


というか

それだけでいいのでは

ないだろうか


というぐらい

気づくことは重要なことである。


僕は

娘の行動や言葉の端々や

空気やニュアンスや視線から

いつだって気づいていきたい。


子供は親に気づかれることで

どれだけ救われるころだろうか。


子供は何も悪くない。


おちまさと


まぁ

こんなことが言えるのも

日頃

殆どの時間

大変な育児を妻がつとめあげている

からに他ならない。


お疲れ様。


ありがとう。


だからこそ

僕は娘といる時間

特に二人きりで過ごす時間は

耳と目と心を研ぎ澄ませ

深い時間を作らねばならない

気がしている。


僕の教育論は

あくまでも


「娘主導型」


である。


娘が行きたい方向を

できるだけサポートする。


だから

今も彼女の力説をそのままに

僕ができるだけ気づいていかなければ

と思うのである。


まだ1歳11ヶ月である。


2人きりの時

何で遊びたいかも

彼女主導。


やりたいベクトルに気づいたら

僕はそのベクトルを大きく伸ばす

知恵があり

そこをプロデュースできる

経験値がある。


しかし

何気にだ。


これは

プロデュース全般にも

言えることだが


親の気づきは

子供に気づかれてはならない。


全ては

娘が思いつき

娘がやりたくてやったという

結果を伴わなければならない。


ある日

大きくなった娘が

このブログを読んだとしても

構わない。


それは

大きくなった時は

理解する力あるので

感謝に変わる。


そうだよね。(未来の娘に)


空を飛んで行く鳥の羽を

下から仰ぐようなものか。


ある羽が飛びたい方向に

自ら意志を持って

向かって飛んでいるとする。


それに気づき

僕はそれをさらに

その方向に飛ばせるだけである。


飛んでるのは

羽自身である。


今日も何度か

娘に「ちがう!」

と言われたなぁ。


だけど

4割は当たっていた。


4割打者なんて凄い。


イチローさんだって

4割行かない。


これから

長い旅路である。


娘が思春期の頃

僕は必死じゃない何気の気づきの

何割打者でいられるだろうか。


ゆっくりとその打率は

上げていけたらいいと思う。


今日はラストおまけ写真つき。

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最後まで読むと

いいことあるね。