来る2011年4月29日。


英国ウイリアム王子と

ケイトミドルトンさんの

ロイヤルウエディングが

行われる。


ウイリアム王子の母は

あのダイアナ元妃。


ダイアナ元妃

世紀のロイヤルウエディングが

1981年7月。


あれから

早30年。


嘘みたいだ。


本当に30年前か

何度も確認したが

30年前だった。


俺高校生だったか。

マジか。


その後

チャールズ皇太子と離婚し

1997年にダイアナ元妃が

事故により亡くなられ

あのお葬式の時の

心細そうなあどけない姿の

ウイリアム王子の映像を

思い出す。


今回は

そのダイアナ元妃の

お葬式が行われた

ウェストミンスター寺院で

挙式が行われるらしい。


ウィリアム王子からすれば

とても深い意味が刻まれる

ことだろう。


そんな中

やっと

本年度アカデミー最優秀作品賞

でもある

『英国王のスピーチ』

を先日観て来た。


今回

結婚される

ウイリアム王子の

一般的に言えば

曾おじいさんである

ジョージ6世の実話を元にした

ストーリーである。


ウイリアム王子の両親が

ダイアナ元妃とチャールズ皇太子。


チャールズ皇太子のお母さんが

現女王エリザベス2世。


エリザベス2世の父親が

今回の物語の主役

ジョージ6世だ。


簡単な

あらすじは


このジョージ6世は

第二次世界大戦を直前に

運命的に英国王となる。


しかし

彼には吃音という

コンプレックスがあり

国王に付きものの

スピーチに悩まされる。


そんな中

スピーチ矯正の専門家と

出会う。


そんなジョージ6世が

いかにして吃音を克服し

国民の心を掴み

愛される国王になったかを

描いている。


ある種

スピーチができない王が

それを克服していく

-100から+100への

ディズニー映画のように

観ることもできるが


とても

繊細かつ骨太で

僕が子供の頃の

アカデミー最優秀作品賞

という感じでいい映画だった。


僕が初めて

映画館で観た

アカデミー最優秀作品賞は

『クレイマークレイマー』

だった気がする。


今ではああいう

淡々と現代家族を描いた

作品が最優秀賞を

獲るのは難しいはず。


主演は

ダスティン・ホフマンと

メリル・ストリープ。


そう考えると

メリル・ストリープって

ずっと活躍してる。


でもダスティン・ホフマンなんて

『卒業』から考えたら

この時すでに

ベテランだったもんな。


映画好きの方に言うのであれば

『英国王のスピーチ』は

『グッドウィルハンティング』に

方向性は近い。


『グッドウィルハンティング』は

大好きな映画の一本なので

先生と克服というシーンから

つい映画を重ねてしまった。


『グッドウィルハンティング』の

心の琴線に触れる号泣感までは

実話なのでないかもしれないが

リンクする場面は多かった。


しかし最近は

映画『フェイスブック』といい

『英国王のスピーチ』といい

ハリウッド映画界は

実話流行りなのだろうか。


どういうマーケティングで

作られてるかはわからないが


よく考えれば

一言で言えば

どちらも大金をかけた


『再現ビデオ』


である。


再現ビデオと言えば

日本のテレビ界では

数年前からかなりの主流であり

放送前からある程度

数字が読める

視聴率という観点から言えば

確実性の高いコンテンツである。


日本の再現ビデオは

ジャパニメーションのように

レベルが高い。


だから

実は

『フェイスブック』や

『英国王のスピーチ』を

観ていると

日本では

意外と毎週テレビで

観れる感じがしてしまう

ところもある。


『世界仰天ニュース』や

『奇跡体験!アンビリーバボー』や

『ザ・ベストハウス123』や。


もう一つ

バラエティつながりで言えば

『英国王のスピーチ』の

ジョージ6世のスピーチに

挑む姿は

ある種かつての

『しあわせ家族計画』

のお父さんを

観ているようでもあった。


普通

挑戦ものは再現よりも

実物を観た方が

面白いはずだが

『英国王のスピーチ』は

コリン・ファースはじめ

ティム・バートンのパートナー

ヘレナ・ボナム=カーターなど

名優たちの演技力かも知れない。

テォモシー・スポールも出てたし

監督か誰か

『アリス・イン・ワンダーランド』ファン

がいたのであろうか。


『英国王のスピーチ』に

現女王のエリザベス2世が

もちろんまだ子供である。


そこから

今回のロイヤルウエディング

を考えながら観るのも

今のタイミングとしては

この映画を観る一つの

楽しみ方かも知れない。


おちまさと


前に

パリで

ダイアナ元妃が

事故死した現場を

何度も通った。


どうやったら

あそこに

そんなハイスピードで

突っ込めるのかが

わからない

中央分離帯の柱だったことを

思い出す。


そんな母が荼毘に付された

教会で結婚する

ウイリアム王子。


そんなウイリアム王子が

選んだお妃は

一般の方。


ダイアナ元妃は息子の姿を

見守っているはずである。


こうして

脈々と今日まで繋がっている

英国王室


というか


ある一つの家の歴史の

ある年代だと思って観ると

『英国王のスピーチ』は

また違った作品に観える

かもしれない。


未来

自分の曾孫は

何をしているのだろうか。