「日本の未来は（WowWowWowWow）
世界がうらやむ（YeahYeahYeahYeah）」
とモーニング娘。が唄ったのは
２１世紀夜明け前の
１９９９年９月。
「世界がうらやむ」
はずであった
「日本の未来」
に僕らは立っている。
しかし
現実の未来は
なかなかきついものと
なりつつある。
昨日
国土交通省が出した
長期展望の中で
「日本の未来」である
『２０５０年』
の日本の人口を発表した。
２０５０年
日本の人口は
現在の２５％減の
９５１５万人にと発表。
問題はその割合で
１５歳から６４歳の
生産年齢人口が４９３０万人に対し
６５歳以上が３７６４万人と
全体の４割を占めることだ。
働く日本人一人が
高齢者を一人を背負う形。
この時点で
もはや年金崩壊は
リアルなものと感じてしまう。
さらには
６割の地点で人口が半減し
そんな中だからこそか
三大都市の人口は
６．５％増となり
全体の５６．７％の
シェアを占めるらしい。
都市集中で
過疎化は一気に進んでいる
みたいだ。
この話
別に４０年後に
突然来る訳ではなく
グラデで来る訳で
未来人の他人事でなく
もはや２０１１年現在は
その渦中にいることを
忘れてはならない。
例えば
こうなって来ると
日本のアイデンティティでもある
農業は果たして
どうなっていくのか
とか
４０年後の指標が
こうして出てしまっている以上
これから
日本人はどこに住む事が正解で
生まれ育った場所との
付き合い方も
変わって来るのではないかなど
いくつもの変化していく出来事が
安易に想像できる。
だからこそ
これらの長期展望のデータを
投げっ放しでなく
このデータを受けて
「いかに国民に
それでも
”世界もうらやむ日本の未来”
をイメージさせる」
というクリエイティブな
次なる施策を生み出す事が
霞ヶ関と永田町のやる事
なのではないだろうか。
国が出す長期展望は
数字的には
当たっている事が多い。
しかしその
マーケティングを弾き出すだけで
それを材料に国民を良き方向へと
示していかなければ
ヤブ医者か
インチキ占い師か
全てを否定するだけのコンサルか。
この結果を元に
国が出すアイデアは
「年金を７０歳支給に」
と
「７０歳定年制」
ということぐらいだろう。
「だって仕方ないじゃん。
払えないんだから」
とある種の逆ギレ政策。
７０まで働いて
７０からやっと年金もらう生活。
その国
きついぞ。かなり。
なぜ
こんなにも
未来長期展望の数字が
弾き出せるのに
それを材料に
国民が潤う政策が
思い付けないんだろうか。
どうして
短絡的に
年齢の引き上げなどという
直線的な考えに至るのだろうか。
アイデアとは
とても間接的なものであるからこそ
二つ以上の記憶が複合して作られる
と僕は思っている。
直線的では策ではない。
その策を考えられる人が
永田町と霞が関に
いるっていうからこそ
国民は税金を払っているのに。
無策とは
書いて字の如し。
サラリーマンが
減給されたからって
「今月２５日以降は
飯食わない！」
とかないでしょう。
そんな無策
誰もやらない。
ここで誰もが
策を練り
何とか食えるようにするはず。
しかし
今の日本は
そんな無策が罷り通っている。
そんな中
これだけ長期展望を読める
国交省は
（もちろん現政権が考えた
中途半端な支持率アップの為だが）
高速道路の平日の乗り継ぎの
上限を決めて値下げするなど
言ってるが
そういうことじゃないんじゃないか。
もちろん
数字の話であるのだが
なぜ全て
年齢引き下げ
値下げなど
短絡的なアイデアしか
出て来ないのだろうか。
今からの日本は
国民が
『日本という国を育む』
という感覚で
いかなければならない
のではないかと思っている。
「育む」
には親鳥がひな鳥に
餌を与えたり
たまごをあたためたり
ということから
ライオンが子ライオンを
崖から突き落とすという
荒療治まで含まれるが
それらの緩急を使い
もう一度
「日本を育む」
をしないと
「世界がうらやむ日本の未来」
にはなれない
気がする。
おちまさと
『ＬＯＶＥマシーン』
モー娘。の中で
一番好きな歌だ。
近い将来
あの歌が
もう一度
ハマる年
が来る事
をねがう。
２０５０年。
例えば
今の２０歳が
６０歳でしょ。
６０歳から
さらに世の中
きつくなるのは
本当にきついはず。
という事は
今の２０歳は
それがイヤなら
今から行動を起こして
「日本を育む」
しかないし
早く取りかかった方が
いいような気がする。