子供の頃


『スチュワーデス物語』


という人気ドラマがあった。


舞台は

JALである。


日本中から

何の迷いもなく

憧れの中の憧れの

JALのスチュワーデスを

目指すストーリーだった。


かなり

風変わりではあったが。笑


しかし

今もし

同じJALを舞台とした


『スチュワーデス物語』


という連ドラが

始まったとしたら


多分それは

かなり重い内容の

『官僚たちの夏』や

『沈まぬ太陽』系の

脚本を思い浮かぶだろう。笑


当時

このタイトルから

そんなネガなイメージなど

微塵もなかった。


タイムマシンに乗り

あの年の視聴者に


「将来JALが上場廃止するんだ」


と言っても

誰も振り向かず

信じないだろう。


もう一つ

同じような

ドラマで


『デパート夏物語』


というドラマがあった。


こちらも


『デパート秋物語』


があった事が

証明しているように

人気だった事が分かる。


このドラマは

デパートガールを

主人公とした話で

『ホテル』的な感じ

だったと記憶している。


ただ

デパートも

当時のJAL同様

憧れ職場だったから

連ドラの舞台となったのだ。


これだって


『デパート夏物語』


と言ったら

NHK特集の重い

ドキュメンタリーか

夕方のニュースの

今日の特集での

デパ地下戦争ぐらいしか

イメージできないかも

知れない。


そして

こちらも

タイムマシンに乗り

当時の視聴者に


「近未来、デパートが次々破たんする」


と言った所で

信じる人はいないに

違いない。


この二つだけを

こうして考えるだけでも


「絶対などない」


という事なのだ。


最近の若い世代は


リスクは取らない


安定路線


と言われているが

絶対の安定など

ないのだ。


こうして

当時絶対の安定と

言われていた


JAL


百貨店


という

二つが崩れたという事は


もしかすると


いま

一番絶対

と言われているもの程

疑った方がいいかも知れない。


結局

10年後

20年後

ふたたび

同じように


「まさか!あそこに限って!」


となる

気がする。


歴史は繰り返す。


おちまさと


そう考えれば

チャレンジ精神も

湧いてくるはず。



「チャンスは貯金できない」