今年の夏の遠征は、『天空の滑走路の先に広がる槍から穂高の山並みを眺めようと双六岳を目指す』プランを温めておりました。
しかし、岐阜県の高山市に近付くに連れ、雨が降って来ました。
それまでは、晴れるんじゃない?ってくらい、まだ、明るかったんですけどね。
中国大陸の方から、そして日本海の湿気をたっぷり含んだ空気の流れが日本海側に雨を降らす、その流れが伸びて少し南に下ればもう北アルプス全体が豪雨間違い無しですね。
雨の中、登るのも吝(やぶさ)かではありませんが、双六岳では、天空の滑走路の先に見える槍ヶ岳が見えないと意味がありません。
そんな景色を愛妻にも楽しんでもらおう~と言うのが今回の企画の核心ですからね。
ここに来て、この空を見て、やっと双六岳を諦める決心が付き、山小屋には申し訳ないですが(前日までのキャンセルはOKなので)キャンセルの連絡をしました。
ついでに、楽天トラベルで、別な宿の予約を取り、密かに急遽プラン2の発動です。
そんな訳で、もう悩み過ぎてあまりお腹も空いていない気もしますが、お昼なのでランチにしましょう!
愛妻は自然薯と言うか、とろろが大好きなこともあり、こちらのお店にしました。
南海グリルが飛騨高山の古民家(商家)を移築した建物になっていたと思いますが、こちらは本物でしょうね。
ここは、まさに飛騨高山ですから。
この子は誰?
メニュー拝見です。
ほ~盛りだくさんのメニューから・・・
割とシンプルな感じまで・・・
右のとろろ御膳 雅にしましたが、たぶん左のとろろめしで十分だったなと思います。
そして、飛騨牛、朴葉味噌など地元ものも・・・
飛騨牛、名古屋の人も大好きな大海老に、お子様メニューも・・・
飛騨のお酒も・・・
送迎付きで法事とかも可能なんですね。
一品料理・・・
山菜の説明・・・
お茶に、お茶請けは自然薯の煎餅です。
民芸品など・・・
赤かぶの漬物とか色々おみやげもあります。
飛騨の家具・・・凄く豪華な造りですね。
こちらは店主のお母様の手造りの土雛だそうです。
なんて言っていると、やって来ました~♪
ご飯はお櫃にたっぷりと入っています。
自然薯もたっぷりです。
自然薯は出汁で溶いているので、お玉ですくえますね。
薬味を散らしてとろろごはんの完成です。
お漬物もお蕎麦も美味しいですね。
サラダはキュウリも大きくて美味しいですが、たっぷり過ぎてちょっと持て余してしまいました。
ただ、サラダに入っている薄茶色いのコンニャクの様に見えるものが、実はとても柔らかくて何なのか分かりませんでした。
福岡のおきゅうとを、果てしなく柔らかくしたような感じ?
ごちそうさまでした。
敷地内を少し散策です。
こちらは、わんこなどペットと一緒に食べられるところだそうです。
こちらは・・・
懐かしいですね~!!
小学校に上がるより前の私が子供の頃は、ガスが来る前でしたので、おくどさんで、薪をも燃やし羽釜でご飯を炊いていました。
なんて言っても、もう分かる人は少ないですね。
馬の蹄の金具みたいですね。
ネジバナも咲いていました。
どっち巻き?
ふわふわの白いナデシコも咲いていました。
そして、出発します。
平湯も過ぎて、新穂高温泉、メンテナンスで長期休業中の新穂高ロープウェイの乗り場がある辺りにやって来ました。
こちらは、奥飛騨温泉の観光館内と、新穂高登山指導センターなどの入っている新穂高(ビジター)センターです。
新しくて綺麗なトイレもあります。
ちなみに、この日は7月10日水曜日です。
元々の予定としては、
7月10日水曜日
この日は平湯温泉に一泊します。
愛妻は、標高が2000~2500mくらいから高山病が出るので、前泊で少し高度に慣しておこうと思いましたが、新穂高ロープウェイが休業中のため、この辺りの宿も休業中のところが多く、深山荘も休業中でした。
そのため平湯温泉で前泊です。
7月11日木曜日
朝食無しプランで宿泊、朝早く出発して、こちらから登山開始予定でした。
そして、標高が2300mの鏡平山荘まで登り、高度順応も兼ねて宿泊します。
7月12日金曜日
山小屋では二食付きプランですから、朝食を頂いた後に、鏡平山荘を出発、双六岳まで登り、天空の滑走路からの景色を堪能します。
双六小屋に下り、ランチ、ケーキセットなどを頂いて下山、途中、弓折岳にちょっと寄り道して散策、高山植物の観察です。
双六岳は、花の百名山ですから、まあ、あちこちで高山植物に足を止められるのは折り込み済みですね。
鏡平山荘に戻り、コーヒーフロートなど頂き、鏡池のリフレクションなど観察、夕食後就寝です。
7月13日土曜日
朝食前に再び鏡池で槍方面の景色を堪能して、朝食の後、下山、わさび平山荘で、湧き水で冷やしているトマト、そして、有名なソーメンを頂いて、ひらゆの森で温泉に入り、さっぱりして家に帰ると言うものです。
そんな予定を思い描いていました。
しかし、予定を変更して暇なもので、駐車場の状況を確認しに来て見ました。
ピーク時には激しい駐車場争奪戦が勃発すると良く言われますもんね。
センターの右を上がって行けば、右俣林道から白出沢沿いを登って奥穂や、真っ直ぐ滝谷避難小屋の前を通って槍の方へと行けます。
センターの前を通り過ぎ、橋を渡って右に登って行くと、笠ヶ岳方面、双六から三俣蓮華岳、野口五郎岳やら、雲の平、高天原等々、日本の秘境たちが控えているのは、ご存知の通りですね。
橋向こうの右には、有名な深山荘のネットで予約が出来る駐車場、一日2600円ですが、予約さえ取られれば、確実に駐車場が確保出来る最終兵器です。
深山荘が休業中なので、駐車場も受け入れ中止中、当然一台も停まっていません。
そんな訳で、深山荘と、奥の無料で24時間開放、一番人気の市営第5駐車場の様子も見に来ました。
こちらが入り口ですね。
う~そんな馬鹿な・・・と言うか、この天気なので、超閑散としています。
ついでに鏡平山荘の予約状況を確認したら、あんなに満室で埋まっていたのに、前半はガラガラに変わっていました。
この天気なので仕方がありませんか、何だか複雑な気持ちです。
ここまで来たので、吊橋の向こう、深山荘さんもちょっとだけ外から見せてもらいましょう。
息子のおすすめの宿です。
かじかはしを渡れば、そこはもう異次元の別世界って感じが広がっているみたいですね。
しかし、川の水はとても綺麗なんですが、ここのところの雨のためか、なかなか凄い流れになっていました。
今見た駐車場がP5ですが、シーズン中にこちらP5が満車の時には、P8、P9辺りへ回る感じなので、そちらも様子を見て、そのままひらゆの森へと戻りましょう。
ここを右へと入りますね。
この左がP8ですね。
当然、一台も停まっていません。
こちらはP9です。
P9のトイレもある建物です。
P10は工事中?資材置き場みたいになっていました。
P11と左奥はヘリポートですね。
そのまま、真っ直ぐと降りて行きます。
温泉の源泉っぽいところがありました。
そして、新穂高温泉街を通り、元来た山道から途中、熊牧場の前も抜けて、本日の宿に到着です。
こちら方面に来たことがあれば、日帰り入浴で利用したことがある方も多いのではないでしょうか?
チェクイン時間になりましたので、中に入ってチェックインします。
日帰り入浴と同じフロントでチェックインです。
その横のお土産コーナーです。
館内はなかなか広くて、とてもシックで素敵な造りですが、立体的で割と複雑です。
男湯・・・
女湯・・・
お休み処・・・
だいぶあちこち曲がって、登って、曲がって、曲がって、登って、曲がって・・・部屋に到着です。
窓からの景色、雨は相変わらず降っています。
窓を開けるとなかなかの硫黄臭・・・温泉の香りがめちゃくちゃ漂って、温泉に来た~!!って感じが凄~しますね~!!
貸し切り風呂、日帰りですと別途3000円かかりますが、宿泊者は、空いていれば無料で入れると言うので、入ってみます。
半円になっていますが、壁の向こうも半円のお風呂があり、上から見ると円形のお風呂になっていました。
壁(仕切り)の真ん中左の小さな扉が開くようになっていて、そこから外に出られる様になっています。
そうです~外は岩造りの露天風呂になっていました~♪
少し、館内散策です。
こちらの奥が、以前に乗鞍岳に登った時に食べたもみの木ですね。
ついつい観察してしまいます。
部屋に戻ってやっぱり天気の確認をします。
キャンセルしたら晴れると言うことは良く有ることですが、いやいや、これはやはり無理っぽいですね。
場所に依っては災害級の雨雲が次々と湧いています。
夜は雨も少し上がるみたいですが、その後も雨雲が流れて来るみたいですね。
ただ、明後日の金曜日には、信州側は晴れると言う予報になっていました。
雨問題に悩まされながら過ごしていると夕食の時間になりました。
生ビールで乾杯です~♪
健康的な感じで良いですね。
こちらはアユの甘露煮、黄身と白身の蒸したほろほろのものが、甘い甘露煮を中和して、また良いですね。
サラダ、クリームチーズみたいな?ドレッシングに、フライドオニオンがとても美味しいサラダでした。
出し巻きとフキ、ワラビなど。
飛騨牛です~♪
飛騨の地酒って流行りましたね~!
サイドメニュー・・・
ドリンクメニュー・・・
そんな訳で、利き酒セットを頂きます。
私の好きな蓬莱も入っています。
信州には信州サーモンが有名ですが、こちらは岐阜県 飛騨側ですが、ありました!!
飛騨サーモンです~♪
身を返して見ましたが、とても新鮮で程良い脂が乗り、美味しいですね。
日本酒にも合いますよ~♪
食後はのんびりとしてから、温泉に浸かります。
男湯には熱いのやら、割とぬるいのやら、濁り湯やら、透明なのやら7つの露天風呂があり、内湯にサウナもあります。
ちなみに女湯は9つくらい有ったそうです。
しかし、時々、ダ~ッ!!!って雨が降って来て、風もバ~ッ!!って吹くので、雨だけでなく、小さな枝やら葉っぱやらも露天風呂に降って来ます。
上の二箇所は屋根があるのでしばらくそちらに入っていましたが、あまりに荒れて来たので、もう上がりましょう。
夜中も入れるので、朝方も入りましたが、結局、同じ様な状況でした。
そして、温泉上がりにマッサージ機に揉んでもらいましょう。
マッサージ機の目の前のふくろう
つぶらな瞳ですが、心の中まで見通されているみたいで何だか落ち着きませんよ~・・・冗談ですよ!
そんな悩ましく長い一日も終わり、もう寝ます。
不穏な始まりとなりましたが、夏の遠征のお話はまだまだここからが始まりです。