久し振りの登山にやって来ました。

9月2日土曜日です。

名神高速道路を八日市インターで降りて国道421号線を走ると、ワイナリーや、いわなのお店、永源寺そばや、きのこのお店に温泉など誘惑の魔の手が次々と技を繰り出して来ます。😄

それらをなんとか躱(かわ)して、道の駅 奥永源寺渓流の里を過ぎ、石榑トンネルの入口が見えたところで旧道に入り、くねくね登ると石榑峠に到着です。

 

登山の前に、石榑(いしぐれ)峠の話しです。

ご存知の通り、石榑峠は滋賀県と、三重県の境に位置し、石榑峠を通るこちらの道は、元々近江と伊勢を結ぶ「江勢道路」として整備され、1982年4月から国道421号線に昇格して運用されていた道路です。
 
 
国道にも関わらず2トン以上、車幅も2m以上は通れない道路で、何箇所かでかいコンクリートブロックでゲートが設けられている事でも有名な道路となっていたんですね。
 
その後、この峠の下にトンネルを伴った新しい国道421号線の計画が事業化、2006年に着工、2009年にはトンネルの貫通式があり、2011年3月26日に供用が開始されました。
 
並行して2008年9月2日の豪雨で石榑峠を通るこの道路に崩落が発生、その後、復旧されることなく通行止めとなりました。
トンネル開通後には、旧国道が市に移管され、現在に至るそうです。
 
上記写真のこちら側は滋賀県側で、問題のコンクリートブロックのゲートの向こう側が三重県側となっています。
 
コンクリートブロックの間はチェーンが掛かっていて、通行は出来ません。
そして、ちょうど駐車スペースが空いていなかったからか?どうせ通れないので、いつも停めているのか? ピタリと車が収まって、駐車をしていました。😄
 
滋賀県側は現在も整備されており通行可能です。
三重県側は、整備されておらず、一部廃道になっていると聞いていましたが、向こう側にも結構な台数の車が停まっているので、三重県側からも登って来られるんやな?と、確信はありませんが、そう考えるしかありませんね。
 
状況的には、ちょうど金剛山と大和葛城山の間の水越峠に対する、水越トンネルと似ていますが、考えて見れば、そんな峠と新しいトンネルの関係は、全国至るところにあるとは思います。
 
身近なところで印象に残っているのは、天川村への国道309号線 笠木峠と、切抜峠に対する新笠木トンネルと、新川合トンネルの関係もそうでしょう。
先に部分開通して最終的に、バイパス道路と、新川合トンネルが完成、全線開通する1997年10月までは、天川村へ行こうとすると、何故かヤマアジサイの咲く、めっちゃクネクネの細い山道を譲り合いながら、苦労して通った記憶が蘇ります。
その頃は、天川村とか、洞川とかも、今より随分と遠い気がして、ちょっと秘境感もあった様な気がします。
 
 
前置きが長くなってしまいましたが、竜ヶ岳の話に入ります。

 

振り返って、車で上って来た滋賀県側を見たところです。

割と最近整備されたと思われる綺麗なバイオトイレがありました。

ソーラーパネルも付いて、なんだか近代的ですね〜🎵

 

 

無理をすれば10台近く駐車出来る感じのスペースがあります。

シロヤシオの花の時期とか、紅葉シーズンは賑わうのではないかと思われますが、今は、オフシーズンみたいで、何とかぎりぎり駐車出来ました。

 

この石榑峠から、釈迦ヶ岳方面へ、そして、竜ヶ岳方面へも登ることが出来ます。

しかし、こちらの看板、なんか全然向きが違う気がします。

と、言うか、反対向きでは?・・・まあ、普通の人間なら、間違っているって分かるとは思いますが、何かこうしている理由があるのか?は、ちょっと分かりません。

 

 

トイレの前にクッキリハッキリの看板があるので、大丈夫でしょう。😄

 

竜ヶ岳はご存知と思いますが、鈴鹿山脈の中央部に位置する1099m程の山で、セブンマウンテンの中では4番目の標高です。

また、鈴鹿10座にも制定されています。

 

ルートも難易度や景観も異なる4ルートがあり、各コースを使って色々周回することも出来ますが、この日は、一番簡単で最短のルートと言われている石榑峠からの表道登山道で登ります。

 

 

いきなりの急登から始まります。

 

 

上から元気なお兄さんが急傾斜にも関わらず、猛スピードで駆け下りて来ました。

めっちゃ慣れた感じで、いつも来ているみたいですね。

 

 

第一キノコ発見 イボタケ科イボタケ属 モミジタケってものの様です。

なんだか海藻の一種みたい😄

 

 

こちらのお山のキイワードは、ジグザグですね。

 

 

満月か?

 

 

いえいえ、第二キノコ発見です。

傘の表面はビロードみたい・・・

 

 

第三キノコ発見・・・カビ?菌糸?なんか微妙・・・

 

 

第四キノコ発見 今日は、花が見当たらないので、代わりにキノコの観察です。😄

 

 

見慣れた様な葉ですが、イワウチワ?トクワカソウ?イワカガミ?花が咲いていないと区別はなかなか難しいですね。

 

 

風化の進んだ花崗岩の白い道。

 

 

石榑峠~竜ヶ岳は、標高差430m余りで、距離も往復で3.7kmほどのコンパクトな山だと思っていましたが、いきなり岩場の登場です。

 

 

ちょっと六甲山の方のシェール槍を思い出す様な岩場?です。😄

もちろん、大袈裟に言っているだけで、大したことはありません。

 

 

そんな岩場の途中に可愛い花が咲いています。

カメラが重いので、いきなりの急登を見て、車内に置いて来ました。

今日はスマホで撮ります。

 

 

足場が悪いので、ちょっと難儀して撮ります。

 

 

岩場を登り切りましたが、急登が続きます。

はい、気をつけて行ってきます~♪

 

 

しかし、さらに登ると少し平坦な雑木林があり、あちこちに咲いておりました。😄

 

 

ちょっとした群落と言って良いくらい咲いています。

 

 

シコクママコナかと思いましたが、トゲトゲがないので、ミヤマママコナみたいですね。

 

 

この辺りで標高も700mくらいはありますが、とにかく暑いです。

 

 

ガスガスで何も見えません・・・😂

 

 

風化した花崗岩でちょっとザレていますが、御在所岳でも良く見る景色ですね。

滑らない様に歩いて行きます。

しかし、写真では分かり難いのですが、なかなかの急登、急傾斜の山ですね。😆

 

 

ミヤマママコナ(深山飯子菜) シソ目ハマウツボ科ママコナ属ミヤマママコナ

名前の由来は、花の中に米粒に見える膨らみがあるからとか、種子が米粒の形をしているからとか言われています。


確かに花の中にも米粒みたいに見える突起がありますが、調べて見ると、若い種子は白くて、さらに米粒みたいでした。

米粒みたいに見える突起のさらに上の花喉の両側に黄色の斑が見られます。

自分でも光合成をしていますが、可愛い花なのに、根をまわりの植物の根に差し込み、そこから養分をもらうという、半寄生植物なんだそうですね。

 

 

ガスが晴れそうで、なかなか晴れません。

 

 

 

 

花の残りと言うか、実と言うか、きっと登り口に生えていた葉っぱの植物と同じなんでしょうね~これは、ほぼコイワカガミで決まりですかね?

最終的には、花の時期に、実際に咲いている花を見て確かめるのが間違い無いみたいですね。😄

 

 

第五キノコ発見!!

 

 

真上だけ陽が射して来ましたが、とても暑い 木陰に救われます。

 

 

少し、視線を下げると、だいぶ雨水で削られていますね。

 

 

第六キノコ発見!! え?キクラゲ?😄

 

 

またまた第七キノコ?発見 ホンマにキノコなのか?😄

 

 

斜面がキツくて結構な運動量になっています。

湿度も100%って感じで、とても蒸し暑く、私はもう汗がボタボタ滴り落ちています。

今日は愛妻も珍しく汗だくになっています。

 

 

ガスは晴れて欲しいが、陽が射すとさらに暑い・・・

 

 

シロヤシオの群落ですね~♪

 

 

途中、馬酔木の木の道を少しトラバースしました。

 

 

オトギリソウの仲間が咲いていました。

 

 

そして、重ね岩に到着、しばし休憩します。

 

 

確かにちょっと不思議な景観ですね。

 

 

サイとか恐竜にも見えないこともないし・・・

 

 

 

 

レゴブロックだって言う人もいます。😄

 

 

たまに岩の上に登っている動画なんかもアップされていますが、今日はここまでの傾斜がキツくて、高所恐怖症のスイッチが早々にONになっています。

なので、登りはしません。😂

 

 

写真では分かりませんが、ちょっと傾斜もあり、真ん中の雨水の流れで、ザレた小石が無くなっているところを登ります。

うっかりすると滑ってしまいます。

 

 

忘れた頃に鮮やかな色の第八キノコ発見!!

 


いよいよ最後のひと登りかな?

 

 

なんか季節外れのキランソウ?

 

 

良い感じで咲いていますね~♪

 

 

ニガナも咲いています。

 

 

こんな感じのところと、粘土質のところが交互に現れます。

ここは、ガレていて歩きにくい ガレてもザレてもいないところは、粘土質の黒い土でニュルニュルとグリップが無く、掴まるところもないので滑りまくりです。

なかなか手強い山です。😆

 

 

振り返ると、雲がだいぶ高い所に上がって来て、見晴らしが良くなりましたね~♪

 

 

この辺り、シロヤシオの古木が凄い!!😳

 

 

花の時期は、白いシロヤシオの花でなかなか見応えのある景観が広がっていることでしょうね~♪

 

 

なぜかカタバミ ビタミンカラーが綺麗です。

 

 

斜面にシロヤシオの木が点在していますね。

良く紹介されている場所は、こちらではないみたいですけど、白いシロヤシオの花が咲くと白い羊がいる景観になるって訳ですね。

 

 

そして、登り切りました。

 

 

ここから景観がガラリと変わりますが、続きは、次のブログで!!😊