97歳祖母のティータイム | 京都らしい紅茶教室ティージョルノ. Official blog

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『世界の紅茶を通して 文化を伝える』
雅な日本人の心を残しながら、海外の茶文化をどんどん取り入れ
“紅茶のある暮らしで心豊かに”をテーマにQuality of Lifeを過ごしませんか。 
毎年、紅茶生産国、紅茶文化の国々に出向き、体験に基づく授業を行なっております。



お盆。

先日両親の実家お仏壇へお参り&お墓参り&入院中の祖母のお見舞い・・に行ってきました。

両親とも京都生まれ京都育ちなので、我が家にへ里帰りという夏休みの楽しみはなくいつも家族で旅行に出掛けていました。

学校でお友達が「田舎に行くの~」と言っていたのがちょっと羨ましかったです。


前日からお泊りに来ていた小学2年生の姪ゆりかも一緒に みんなで早起きして

まずはお墓のお掃除に。


この日は、少し曇っていたのでお墓のお掃除も例年に比べると随分しやすかったです。

まだまだ酷暑の京の盆地は、炎天下の中でのお掃除はいつも終わった後はフラフラでしたふらふら







茶摘み師 祖母 静枝の手

私の祖母静江お婆さんの手とコレクションをしているきびしょです。
いつもは連絡を入れてから お盆の御挨拶に行くのですが この日は突然行くことになりました。

「おはようございます」と祖母のお家へ入っていくと 最近少し耳が遠くなった祖母が
お仏壇の前で手を合わせておりました。

「おはようごさいます」ともう一度傍で声をかけます。
「ゆりか、じいじのお母さんですよ」と説明すると
この日初対面のゆりかも「はじめましてゆりかです」と両手で握手をしながら御挨拶。

そのまま居間に移動するとどうやら直前まで祖母が使っていたカップ&ソーサーティーカップがテーブルに置かれていました。

玉虫のように少し光沢がある紫色のグラデーションのカップ&ソーサーでした。
とってもきれいで皆注目目目目ビックリマーク

食器の美しさにも驚いたけれど、私が驚いたのは一人暮らしをしている96歳の祖母が
普段からソーサーをちゃんとつけてこのような美しいカップ&ソーサーで茶を飲んでいるということでした。

祖母は、毎日A4サイズのノートにその日の新聞記事で気になった部分を感想交えて書き写しています鉛筆
理由を尋ねると「いつまでも元気でボケないように・・」と笑いながら。
ここまで高齢になると老化と共に色々なことに諦めが出てしまいそうなのですが
96歳になっても常に前向きでしっかりした意思をもって暮している祖母にいつも驚かされます。
畳の上にお座布団ではなく、椅子生活をしてるすごい静枝お婆さんキラキラ

この日も姪のゆりかを紹介すると「あ~あ~ゆうこちゃんのお子さんね」と妹の名前が出てきました。
頭の中に瞬時に家系図が出てきたことにもびっくりビックリマーク
だんだん物忘れが出てきて、一人の孫の名前が出るのに何人の名前が出てくるのかしら!?という祖父を思い出しました^^。
大勢の子供や孫がいて それぞれ離れているのでしょっちゅう会うことも出来ない状況の中、皆の名前と顔をしっかり覚えています。

お勉強好きで読書が好きな祖母に今回ハリーポッターの本をプレゼントしました。
少し字も大きいですし。

帰りの車の中でゆりかが「じいじのお母さん元気ねえ~」ですって。
小学2年生とは思えない落ち着いた口調と言葉に思わず皆で笑ってしまいました。


私は、静枝お婆さんを心から尊敬し 祖母のように97歳になっても優雅に素敵に志をもって生きていきたいと思いました。
本当に素敵です合格あっぱれ静枝お婆さん