「50歳。はじまりの音しか聞こえない」(青木さやか)「86歳の健康暮らし」(田村セツコ) | 図書館読書日記

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「50歳。はじまりの音しか聞こえない」(青木さやか)


副題は「青木さやかの反省道」。

この先の世代の人達が楽しく過ごす為に何が出来るかという事を、常々考えてコツコツと行動しているそう。それが基本8つの「反省道」。

①嘘つかない②悪口言わない③顔つき(柔和)④態度(優しく)⑤言葉遣い(丁寧)⑥約束守る⑦感情出さない(怒りなど)⑧不貞腐れない

こうなってしまったら、もう「どこ見てんのよ」は実質できないな。この方のエッセイが面白いのは、バカ正直に嘘偽りなくマイナスの感情もさらけ出すところ。クソ真面目さも文章の端々に見て取れる。

「私は、何も、誰も否定しないと決めている。人に不満を持たない、もたれないというのも心掛けている。8つの事が出来ているかどうかを見直して、一瞬深く反省して、すぐに前を向く。」

「態度や欠点を指摘された時、「言われた」から「聞きたくなかった」になり「そうだ、なかった事にしよう」になり「仕方ない、認めますよ、白旗上げます」になるまでには時間が掛かる。だが本当に降参したその時、要らないプライドも一緒に解けていくような気がして結局ラクになる。お笑いの先輩方には心の底から感謝している。」

このエッセイのほとんどを占めているのが50歳目前の失恋の話。2年仲良くしてきて、自分達は付き合っていると思っていた人から、「パートナーとしても女性としても見られない。期待させるなら、全くなし。」なんて言われる事があるのか。色々やってあげて感謝すらされていない、そんな一方通行なことって…。なんかストーカーじみていて、又は相手の態度にもゾッとした。

失恋12日目までのジタバタや周囲の優しく冷静なアドバイスも興味深く読ませてもらった。精神科へ行ったりシスターとランチをして耳が痛い話を聞かせてもらったりしたそう。そのシスターとの本は興味深いので今予約中。

断捨離の話も面白かった。若い頃低い自己肯定感を上げようと色々試したが、やましたひでこ氏いわく、「自己肯定感は人に上げてもらう事は出来ない。上げられるのは自分だけ。執着のあるものを手放す、不安の証拠品である物を手放す、断捨離という行動でスパイラルを変えていく訓練を。」




「86歳の健康暮らし」(田村セツコ)


前書「85歳のひとり暮らし」が面白かったので、今回も健康に特化したこの本を借りてきました。

独自にやっているアロエをちょんと切って差しておいたコップやスパイス水でうがいなど「へんてこりんな健康法」の紹介も楽しいけど、やはり心の持ち方、自分に暗示をかけて楽しんで生活しているところがいいなと思った。

「嫌いな人に会ったとしても、どんな風にすると嫌われるかっていう事をその人が教えてくれる有り難い存在。」

「感じの悪い人に会った場合は、そういう人への抗体ができる。(優しい人とばかり付き合っていると、対人関係の免疫力が落ちる。)」

「退屈な人とどうしても話をしなければいけない時は、選択性難聴に。又はちょっとオーバーに反応して表情筋の体操をする。」

「ぎっくり腰になった時一番効いたのが、こまめに動くこと。大事にして寝ていたら、寝たきりになっちゃう。」

「自分の体の中の骨まで意識して暮らせば健康になる。」

「召し使いとかにお世話にならずに、自分自身がお姫様と召し使いの両方をやる。それが一番健康的。とにかく歩く。」

「不便な事は体にいい。筋肉が伸びるし良かったねーって騙してる。」