【冬はほっこり、熱海の旅 ~ 一白庵編 ~】 | 世界お茶まつり SNS広報チームのブログ

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もうすぐ暦の大寒も近づき、ずいぶん寒くなってきましたね。
冬はやはり暖かい土地や温泉に行きたくなります

今回は、首都圏からもアクセスがよい人気の温泉地・熱海で、
お茶抹茶とパワースポット神社に触れる旅をご紹介します。

お伺いしたのは、相模灘を見渡せる高台にあるMOA美術館さん。
濃い緑と高台の開放感が、とても気持ちいいところです

 

「世界に日本美術を紹介する」という理念のもとに設立され、
創立者の方が武者小路千家の先々代家元と親交があったことから、
お茶室やお茶会、お茶に関わる美術品などにも力を入れておられるそうです。

本館を出てすぐ隣の茶の庭にある一白庵さんにお邪魔しました

 

創立者生誕100年を記念して、
百の字を「一」と「白」に分けて命名されたという建物。

ワシントンにある日本大使館の茶室も手がけたという、
茶室設計の第一人者である江守奈比古氏の設計で、

立礼席や書院造りの大広間などで構成されている大規模な数寄屋造りです。

「本物の日本美」
を感じられるお店ながら、
気軽にぶらりと立ち寄ってお抹茶をいただくことができます



 一歩足を踏み入れると、まるで別世界のような静かな空間
焚きしめられたお香や、鏡のように磨かれた美しいテーブルが、
落ち着いた雰囲気を醸し出します。

 
天井は、美しい網代天井。

ワイワイ賑やかにやってきたお客様も、
入った瞬間にふとおしゃべりが少なくなってしまうような、
落ち着いた時間が流れています。

 
●抹茶(お菓子付き) 一服700円●


お菓子は干菓子/主菓子のどちらかを選べます。












今回は主菓子をいただくことにしました。
お茶の前に、まずお菓子を出してくださいます。

 

庭園入口にある竹林と竹の間を吹き渡る風をイメージした
オリジナルのお菓子「竹風」(ちくふう)

材料はすべて、契約農家によるMOA自然農法の無農薬の小麦や小豆、
有精卵を使っており、熱海市内の和菓子屋さんで作っていただいているそうです。

しっとり柔らかい生地ですが、ほんのり香ばしく、
中のあんは舌触りのよいつぶあんそれほど甘くなく優しい味わいです。

 

そしてお抹茶をいただきます!
店内からは見えませんが、きちんとお釜で沸かしたお湯を使って点てているそうです。

 
お抹茶なのでもちろん少し苦味はあるのですが、
思ったより飲みやすく、ほんのり甘みも感じられます

実は、濃茶用のお抹茶をわざわざ薄茶に点てているそうです。
(濃茶・こいちゃ・・・お抹茶を少量の湯で練り上げるもの。
写真のような一般に「お抹茶」と聞いてイメージするものは、薄茶と呼ばれます。)


































(左側・濃茶用の山月 右側・薄茶用の一白)












お抹茶にも種類があるんですね!

一白庵の立礼席では、濃茶用の山月を薄茶に使用し、
ふだんあまりお抹茶を飲まれない方にも親しみやすいよう、

より飲みやすい味わいになるように工夫しているのだとか。

ちなみにお抹茶もMOA自然農法で作っている完全オリジナル
京都産の原料を、静岡県藤枝市の契約工場で抹茶に加工しています。

これは、農薬を使用する一般のお茶の葉と同じ臼で挽いてしまうと農薬がつくので、
どうしても臼を分ける必要があり、わざわざ契約工場まで運んでいるそうです。
本当に細かいところまでこだわっていますね

 

スタッフさんは茶道の心得があり、
立ち居振る舞いや所作がきちんとされているのはもちろんのこと、
茶道具やお茶、お茶室などの質問にも答えてくださいます

 

お茶を点てるお水は熱海市の市水を使っていますが、
熱海市の市水は名水で有名な柿田川湧水からも引かれており、
美味しいことで有名なんです。

そして一白庵さんのもう一つの魅力は、
本物の美術品を配したお茶室を間近で鑑賞できること!

 
(書院造りの大広間)

何気ないお部屋に見えますが、置いてあるお道具の一つ一つが、
ふだんMOA美術館で展示されている美術品なのです!

「日本美術の本当の良さは、ガラスケースの中ではなく、
実際にお部屋の中で使ったり、自然光で見ることで本当に伝わる」というお考えにより、
美術館の所蔵品を季節ごとにこの茶室に使用しているそうです。



 

このお茶室のしつらえを見るために遠方から来るお客様や、
季節ごとに来られるファンの方もいるそうですよ

また茶の庭内には、国宝「紅白梅図屏風を描いた画家・尾形光琳
自分で設計図を書いて建てた屋敷を復元したという「光琳屋敷」もあります!

 

MOA美術館といえば、国宝「紅白梅図屏風」を所蔵していることでも有名ですね!

 
こちらは本館ロビーに展示されているレプリカ。

紅白梅図屏風は展示日数制限があるため、
次の公開は2013年2月1日~3月20日までの期間となります。
貴重な国宝を見られるチャンスです。

光琳屋敷も2月に「一白庵のお抹茶付き探検ツアー」があり、
中に入れるそうですよ!

一白庵は広間、小間なども含め、茶会に貸出可能な茶室です。
また庭園内には、備前池田藩筆頭家老・伊木忠澄(三猿斎)の荒手屋敷から移築した
茶室「樵亭」や唐門などがあり、
お茶文化や日本建築の美しさを感じることができます。

 

MOA美術館さんは他にも貴重な美術品を多く所蔵されています。

日ごろの喧騒を忘れて、気持ちのいい高台で、
ゆっくりアートとお茶の時間を過ごすのもいいですね


次回はMOA美術館所蔵「黄金の茶室」と、
全国的にも有名なパワースポット神社をご紹介します!















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MOA美術館 9時30分~16時30分まで
(入館は閉館30分前まで)
一白庵 10:30~15:50
電話番号 0557-84-2511
〒413-8511 静岡県熱海市桃山町26‐2
http://www.moaart.or.jp/index.php
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【記事作成 広報 田渕】