さて久々、もっとも得意とする屋根瓦の投稿

 

 

#窯変瓦

 

 

 

平成27年から計画的にさせてもらっていますが

今回で屋根の計画は完成

 

 

 

施工前 真ん中の建物をリフォーム

 

施工後

 

窯変瓦とAIで検索するとなんとなくは分かると思いますが

屋根瓦屋目線で説明すると

 

一般的な瓦

・釉薬をかける
・色を安定させる
・同じ仕上がりを量産する

 

 

屋根替えの動画はこちらから

ひろやす瓦 (@kawarahiroyasu) | TikTok

 
 

 

 

一方、窯変瓦は
✔ 炎
✔ 温度
✔ 酸素量

という自然条件に色を委ねる焼き方。

同じ色に「そろえない」ことを前提にしています。

 

色を塗っているのではありません

焼いたときの炎と温度で、この表情が生まる

 

窯の中で

  • 炎の当たり方

  • 温度の違い

  • 空気の流れ

が少しずつ違うことで、
同じ瓦でも同じ色にはならない

 

何十年先も飽きがこない屋根。
 

それが窯変瓦です。

 

 

せっかくなので少し理科の授業でこの瓦を解説

 

窯変瓦の焼き方は2種類

 

瓦を焼くとき、窯(かま)の中の空気の状態
色の出方が大きく変わります。

ポイントはだだ一つ
 

酸素が多いか、少ないか

 

 

 

 

#酸化焼成 #還元焼成 

聞いたことはあるぅぅぅぅぅ

 

酸化焼成で焼く

酸素が「たくさん」ある焼き方

焚き火をするとき、
空気をたくさん入れて、元気に燃やす状態です。

窯の中では何が起きている?

瓦の土の中には「鉄(てつ)」が少し入っています。
この鉄が、空気中の酸素とくっつくと…

 赤っぽい色・茶色・明るい色になりやすい

例えるなら

りんごを切って放っておくと茶色になる

 

 

還元焼成で焼く

酸素が「少ない」焼き方

※窯変瓦のポイントはここ!

焚き火の空気をぎゅっと絞って、息苦しくした状態

窯の中では何が起きている?

酸素が足りないので、
炎が瓦の中の酸素をうばい取ろうとします。

すると鉄は
 酸素を失って、黒・グレー・青っぽい色に変わる

例えるなら

炭が黒い

 

これも「還元」の結果です。

特徴まとめ

  • 深いグレー・黒

  • 色ムラが生まれやすい

  • 一枚一枚ちがう表情になる

 
 
 
 
 
 
そしてここからが最終まとめ

窯変瓦はなぜ「表情」が出るの?

ここが一番大事

窯の中では

  • 炎の当たり方

  • 温度

  • 酸素の量

場所ごとに少しずつ違う


同じ土・同じ形なのに
色が全部そろわない

これが
 窯変(ようへん)=窯の中で変わる
という意味。

 

 

 

 

 

 

窯変瓦は、なぜ高級なのか

結論
人が完全にコントロールできない工程を含んでいる

理由①色を「作っていない」
✔ 炎
✔ 温度
✔ 酸素量

自然条件に色を委ねる焼き方。

同じ色に「そろえない」ことを前提にしています。

 

理由②|失敗と紙一重

還元焼成は、

  • 酸素量の調整が必要

  • 焼成温度が少し違うと色が崩れる

  • 炎の流れで結果が変わる

大量生産・低価格とは真逆の考え方です。

 

理由③|時間が価値になる

窯変瓦は、

  • 新築時が完成ではない

  • 年月とともに「なじむ」

  • 周囲の景色を取り込む

時間を味方につける素材です。

これは、
「すぐに完成形を求めない」
という、日本的とは言いにくい価値観ではないでしょうか

 

一歩進んだ言い方

日本人には、あまり好まれない?

ここは正直に言います。

好まれにくい傾向があります。

理由① 日本人の文化として

  • そろっている

  • ムラがない

  • 見本通り

=「きちんとしている」
と感じる文化で育ってきました。

窯変瓦の
✔ 色ムラ
✔ 個体差

は、人によっては
「不安」「欠陥」に見えることがあります。

 

理由②|完成形が想像しにくい

窯変瓦は、

  • カタログ写真と完全一致しない

  • 実物を見ないと伝わりにくい

👉 イメージ先行の時代とは相性が悪い

でもこれは裏を返せば、
分かる人に選ばれる瓦だということです。

 

だけどオチャむはCGでイメージを御提案しています

※屋根替え前にCGイメージ

 

理由③|実は「好きな人はとても好き」

窯変瓦を選ぶ人は共通してかんじること。

  • ものに理由を求める人

  • 経年変化を楽しめる人

  • 「人と同じ」で満足しない人

つまり、
多数派向けではないが、深く刺さる

これが窯変瓦です。


売りやすい瓦ではありません
でも、後悔が少ない瓦です

「分かる人に、きちんと説明して、選んでもらう」
その姿勢そのものが、
屋根の魅力・格を上げる素材だと思っています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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