「屋根を軽くしたい」

でも、

「今の和風の家に金属屋根はちょっと違う」
「できれば瓦屋根の姿は残したい」

そんなご相談があります。

こんにちは。
岡山県で屋根工事を45年しています

 

地震のことを考えると、屋根は軽くした方がいいのではないか。

でも、長年住んできた和風住宅の雰囲気も大切にしたい。

実は、

「屋根を軽くする=瓦をやめる」

だけではありません。


瓦屋根の「棟」を軽くする方法

 

 

 

瓦屋根の一番高いところや、斜めにつながっている部分を「棟」といいます。

昔ながらの和風瓦屋根では、棟に土を使用して施工しているものがあります。

この土を使用せず、専用部材や金物などを使って棟を施工する方法の一つが乾式施工(乾式工法)です。

土を使用しない分、棟部分を軽くすることができます。

ただし・・・・

軽くなる=どんな屋根にもおすすめ

というわけではなくて。


 

乾式工法には、向いている屋根とそうでない屋根

 

 

 

和風の入母屋根では、

棟の高さや屋根の反り、屋根全体のバランスが、その家の外観をつくっています。

乾式工法にすると、

今までと同じ棟の高さや、まったく同じ見え方にできない場合があります。

「軽くなるから乾式にしましょう」

とは簡単に決められません。

屋根の状態、棟の高さ、雨仕舞、固定方法、そして工事が終わったときにどう見えるのかまでプロして提案が必要。


 

実際にひろやす瓦でも施工しています

 

 

 

2022年に、オチャむの会社で施工した乾式工法の事例です。

土を使用しない方法で棟を施工しました。

大切なのは、工法そのものが良い・悪いではなく、

その屋根に合っているかどうか。

ここです。

 


 

 

こちらは地震で傷んだ棟を修繕した事例です。

屋根全体を葺き替えるのではなく、既存の瓦を残しながら棟部分を施工しました。

※写真は施工手順と仕上がりを示すもので、地震への強さを写真だけで証明するものではありません。

 

 

 

 

 

 

「屋根を軽くしたい」というご相談から始まった今回のご提案

今回、地元のお客様から、

「和風瓦屋根の雰囲気を残しながら、できるだけ屋根を軽くしたい」

というご相談をいただきました。

ご希望を聞けば、

「はい、それで見積します」

とすることもできます。

でも、オチャむ悩みます。

実際に施工したとき、

その方法でどうなるのか。
完成した屋根がどう見えるのか。
雨水はどう流れるのか。
既存の屋根や下地との取り合いはどうなるのか。

そこまで考えたい。

今回も、お客様からいただいたご希望をそのまま全部見積書に入れたわけではありません。

完成後まで考え、

「この家なら、この方法がよい」

と考えた内容をまずご説明。

これは実際に今回のお客様へお渡しした提案でも大切にした考え方です。 20261002ご提案


 

  実際には、ここまで考えてご提案しています

 

 

 

※実際のお客様へお渡しした提案資料の一部です。
※個人情報・金額・具体的な仕様・施工上の詳細等は非公開としています。

工事を伴うものは、材料だけを比較して決められません。

 

 

 

今回ご提案させていただいたM様、

屋根の軽量化だけではなく、

雨樋、

屋根下地、

屋根面のゆがみ、

棟の工法、

断熱などを一緒に検討しています。

実際の提案では、雨樋についても「大きくすればすべての大雨対策になる」とは考えず、屋根形状や雨水の流れまで検討しています。 20261002ご提案

屋根下地についても、板を新しくすることと、長年の建物の変化による屋根面の不陸を直すことは別の問題として考えています。 20261002ご提案

ここから先の具体的な施工方法や納まりについては、お客様の屋根ごとに条件が違うためブログでは省きます。

見積書の金額だけでは見えない部分こそ、屋根屋の仕事だと私たちは考えています。

 

 

 

 

 

 

「できます」だけではなく「やった後」を考える

 

 

 

できる工事だから、やる。

お客様が希望されたから、そのままやる。

ではなく、

「その家に施工したらどうなるか」

を考えます。

工事が終わってから、

「こんな仕上がりになるとは思わなかった」

「そこは素人には分からないから、プロとして先に教えてほしかった」

とならないようにする。

実際のご提案でも、実績として確認できていない方法を安易に「できます」と約束しないことまでお伝えしています。 20261002ご提案

これが私たちの考える屋根工事店の提案です。

 


雨漏りしている屋根なら、軽量化だけで決めないでください

 

 

雨漏りの原因は、

瓦なのか。
棟なのか。
板金なのか。
防水シートなのか。
屋根下地なのか。

見えている場所だけでは判断できないことがあります。

ひろやす瓦では以前の記事でも、雨漏りは屋根形状・勾配・過去の補修跡・瓦や板金・防水シート・下地など複数の可能性を確認する必要があると紹介しています。アメーバブログ(アメブロ

 

だからこそ、

部分修理でいいのか。
棟だけ直せばいいのか。
瓦を使って葺き直すのか。
屋根全体を葺き替えるのか。
乾式工法を使うのか。
軽量屋根材へ変更するのか。

まず現在の屋根を確認してから考えます。


 

 

岡山で「瓦屋根を軽くしたい」「雨漏りが心配」という方へ

「地震が心配なので屋根を軽くしたい」

「でも瓦屋根の雰囲気は残したい」

「雨漏りもしている」

「金属屋根に変えた方がいいのか分からない」

「乾式工法が自分の家に合うのか知りたい」

そんな段階で大丈夫です。

最初から工事方法を決めて相談していただく必要はありません。

岡山市北区御津の屋根工事店では、瓦屋根・屋根修理・雨漏りなど、現在の屋根を確認したうえで、その家に合った方法を一緒に考えます。公式サイトでも瓦工事だけでなく、屋根板金・樋、防水など屋根全体の工事を案内しています。ひろやす瓦

「屋根を軽くしたい。でも瓦は残したい」

そんなご相談も、

「ひろやすにそうだん」

から始めてください。