72年住み継がれた家から学んだこと

 雨漏れの相談をいただいたのは2月末でした

 

今年2月末、

「雨漏れがするので見てもらえませんか」

と電話相談をいただきました。

 

昨年11月頃から全国的に雨が少なく、

 

水不足が心配されるほどの状態が続いたことおぼえていますか。

そのため、M様もあまり気にならなかったそうです。

しかし聞き取り調査では、雨漏れ自体は最近始まったものではなく、3年前から続いていたということ。

築72年。

親、本人夫婦、そして子供。

今では珍しくなった三世代が暮らす住まいです。

 

暮らし方の変化に合わせて何度も増築や改築を繰り返してきました。

その都度、家は使いやすくなってきましたが、都度工務店が変わりコンセプトがないまま屋根は大規模な葺き替えではなく部分的な修理で対応されてきました。

 

建物同士をつなぐ増築部分はどうしても屋根の納まりが複雑になります。

そこに長年の風雨が加わり、雨漏れが発生していたという現象

奥様は「雨漏りのたびに気分も沈むんです」

とご主人。

雨漏れは建物だけではなく、暮らしにも影響を与えます。

原因を特定した後、ご家族と今後の住まい方について話し合い。

その結果、

「これから先も安心して住み続けたい」

という思いから、修理ではなく屋根替えを選択されました。

 

 

 「屋根を替えれば雨漏れは直る」は半分正解

 

雨漏れの相談を受けた時、

「屋根を替えたら雨漏れはしなくなるでしょう?」

と聞かれることがあります。

しかし実際はそう単純ではありません。

これまでの経験から考える雨漏れの主な原因は大きく3つ。

 

① 屋根材や雨樋の劣化

 

最もイメージしやすい原因です。

瓦のズレや割れ、板金の劣化、防水紙の寿命、雨樋の詰まりや破損などが該当します。

 

② 外壁の劣化や損傷

 

外壁のひび割れや隙間から雨水が入り込み、壁の内部を伝って室内へ漏水するケースがあります。

屋根が原因と思われていた雨漏れが、実は外壁だったということも少なくありません。

 

③ 古いサッシ構造による漏水

 

意外と知られていませんが、築40年以上の住宅ではサッシが原因になることがあります。

窓からも漏水する

最近の住宅で使われる「半外付けサッシ」は、雨が当たっても外側へ排水されやすい構造です。

しかし昔の住宅では「内付けサッシ」と呼ばれるものが多く採用されていました。

サッシが外壁面より奥まって取り付けられているため、強風を伴う雨が吹き付けると雨水が壁の内部へ入り込みやすくなります。

実際に2026年6月4日、四国沖を通過した台風6号の際も、サッシまわりからの漏水相談が数件ありました。

つまり、

「屋根を替えたから絶対安心」

ではなく、

「どこから雨水が侵入する可能性があるのか」

をお客様と一緒に考えることが重要なのです。

 

 

 安い工事と安心できる工事は同じではありません

 

ここは少し誤解を恐れずにお話しします。

 

ネットで安い工事店を探すことは決して悪いことではありません。

むしろ今の時代、当然のこと。

ただし、雨漏れ修理やリフォーム工事の場合、

「どこまで原因を調査したのか」

「どこまで保証するのか」

によって工事内容も金額も変わり金額比較しにくい物を

知って相見積もりを検討してもらいたい。

 

単純な価格比較だけでは判断できない部分があります。

 

「ここまで工事すれば安心できます」

「ここは残るリスクがあります」

ということを経験値・調査者の知識の中で正直に伝えれるか。

もちろんこれまで話した内容を上手に引用されて他社に提案された失敗は有りましたがそれは薄っぺらいものであり気にしていません

困った時に最後まで責任を持てれるか。引用文では対処できない。

病院に掛かり付け医がいるように、

住まいにも相談できる工事店がある。

そんな関係が理想だと思っています。

岡山市北区御津から半径20km圏内であれば、私たちもご相談に伺っていまます

 

 

 今回行った工事

 

 

今回の工事では、

 

・谷板金のやり替え 今回の相談の元


・屋根瓦の葺き替え


・野地板、化粧板、破風板の交換・外壁焼板の張り替え


・雨樋の交換

・北面サッシの交換・ガラス割れ補修

サッシの交換は出来るけどガラス瓦の交換誰に頼む?


・内装補修・左官漆喰工事


・白蟻・小動物閉塞工事

を実施。

 

工事期間は4月16日から5月27日までの45日間。

雨漏れだけを見るのではなく、

屋根・外壁・サッシ・内装・白蟻まで含めて住まい全体を確認しながら進めた工事でした。

 

 提案した内容が結果につながった日

 

工事完了後の6月4日。

四国沖を通過した台風6号の影響で、

各地から雨漏れ相談の電話をいただきました。

その中で今回のお客様からは連絡がありませんでした。

雨漏れを止めることは当然です。

しかし、

「ここも見ておきましょう」

「将来的にここが弱点になるかもしれません」

という提案まで含めて受け入れていただいた結果だと思っています。

工事が終わった瞬間よりも、

台風や大雨を無事に乗り越えた時の方が私たちはほっとします。

今回もまた一つ、経験値を積ませていただいた現場となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

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