― 女性休憩室 増築工事の記録 ―
地域の要望に対して業務内容が変化しています。
高齢者や女性の暮らしやすい空間作りのため
リフォーム相談がふえて
相談員も女性目線で提案することでより生活に近い現実的な要望に応えられる
と、感じています。
その中で女性スタッフがリラックスできる空間を提供するために
現在、岡山県の「女性活躍推進補助金」を活用し、
事務所裏に女性専用の休憩室を増築しています。
2025年10月08日
そこで目指した目的は
単なる「休むための部屋」としての箱を作りましたではなく
3つのC
・C :Comfortable(心地よい)=安心できる
・C :Calm(落ち着いた) =おちつける
・C :Clear(クリアになる)=気持ちをリセットできる
そんな異空間をつくることを軸に、
設計から素材選び、仕上げ方法まで検討を重ねてきました。
台形の土地と、これまでにない建物
今回の増築場所は、
決して使いやすい形状の土地ではありません。
・いびつな土地
・決められた敷地範囲
・既存構築物を解体せず利用する
制約のある敷地条件の中で、
「無理に整形する」のではなく、
その形を受け入れ、活かすことを選びました。
形に少しの“ゆらぎ”があることで、
空間には不思議と落ち着きが生まれます。
これまでの事務所建築にはなかった感覚を、
オチャむが持つ知恵を絞り形にするプロジェクト
床と壁は「土間」でも「壁紙」でもない
今回の増築の中に今後の日本の気温上昇と限りある資源の提案について
検討したことが
床と壁の仕上げ。
一般的には
床はモルタルの土間打ち
壁はクロス仕上げが選ばれるところですが、
そこは今回目指す空間にはならないと考えました。
選んだのが、
瓦チップ〈きびテコラ〉
を配合した仕上げ材です。
#瓦チップ〈#「きびテコラ〉という素材
瓦チップは、多孔質の素材です。
この「多孔質」であることが、日本の風土に適しており、
・湿気をため込みにくい
・空気がこもりにくい
・室温の不快感をやわらげる
といった特性につながります。
数値で語れる性能だけではありませんが、
「そこに居て不快でない」
という感覚は、休憩室にとってとても重要だと考えています。
内装材は?
セメント系ではなく、石膏系という選択
これまで瓦チップのきびテコラを外装材としては提案してきまし、
セメント系素材と組み合わせてきました。
しかし今回は内装空間に挑戦。
そこで選んだのが
リサイクル石膏ボードを原料とした石膏系素材との融合
・室内向きのやわらかい質感
・仕上がりの表情の幅
・リサイクル素材を活かしたSDGsへの配慮
性能だけでなく、
「見た目」「触れたときの印象」まで含めて検討。
施工工程とサンプルづくり
現在は、床施工の工程に入っています。
【工程の流れ】
1.下地調整・砕石敷き
2.きびテコラ配合仕上げ材の検討
3.配合違いによるサンプル作成
4.床・壁の仕上げ施工へ
瓦チップの粒度や配合率によって、
同じ素材でも表情は大きく変わります。
今回の増築では、複数のサンプルを作成しながら
仕上がりを慎重に確認しています。
年末完成に向けて
本日から床施工。
今回の女性休憩室は、
単なる社屋の一部ではなく、
・安心できる空間とは何か
・素材が人に与える影響とは何か
・建築にできる配慮とは何か
それらを実際の建物で検証する試みでもあります。
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